呼吸音が減弱するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
無気肺では、肺胞が虚脱し空気が含まれなくなるため、肺への空気の出入りが著しく減少します。これにより、聴診時に聞こえる呼吸音は減弱します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。無気肺では肺胞が虚脱し、空気の出入りがなくなるため呼吸音が減弱します。
- 2. 気管支炎では気管支の炎症と浮腫により気道が狭窄し、通過する空気により笛声や乾性ラ音(wheezing)などが聴取され、呼吸音そのものは必ずしも減弱しません。むしろ、気管支音の聴取が明瞭になることがあります。 正しくは:気管支炎では、気管支音の聴取や笛声、乾性ラ音などが聴取されることがある。
- 3. 肺線維症では間質が線維化し肺の弾力性が失われますが、呼吸音は減弱よりも捻髪音(fine crackles)やベルクロラ音と呼ばれる特有の吸気時ラ音が聴取されることが特徴です。進行すると換気障害により呼吸音は減弱傾向になることもありますが、初期の主要な所見ではありません。 正しくは:肺線維症では、捻髪音やベルクロラ音などの副雑音が聴取される。
- 4. 気管支肺炎では肺の炎症により肺胞に滲出液が貯留し、湿性ラ音や気管支呼吸音が聴取されることが一般的です。呼吸音の減弱は通常見られず、むしろ呼吸音は増強したり副雑音を伴うことが多いです。 正しくは:気管支肺炎では、湿性ラ音や気管支呼吸音が聴取される。
国試ポイント
呼吸音の異常とそれが示す疾患との関連性を理解することが重要です。特に、減弱・消失・増強といった変化が、どのような病態生理に基づいているかを覚えます。
混同注意
呼吸音の減弱と、ラ音や断続性ラ音のような副雑音の聴取は区別する必要があります。減弱は空気の流れの減少を意味し、副雑音は気道内の分泌物や狭窄、肺の線維化などによるものです。
次に同じ論点が出たら
呼吸音の減弱に関する問題が出た場合、肺胞におけるガスの出入りが阻害される病態や、胸腔内に空気や液体が貯留して肺の膨張を妨げる病態を重点的に確認して判断します。
覚え方
呼吸音の減弱に関する問題が出た場合、肺胞におけるガスの出入りが阻害される病態や、胸腔内に空気や液体が貯留して肺の膨張を妨げる病態を重点的に確認して判断します。
対になる知識
呼吸音の減弱と、ラ音や断続性ラ音のような副雑音の聴取は区別する必要があります。減弱は空気の流れの減少を意味し、副雑音は気道内の分泌物や狭窄、肺の線維化などによるものです。
関連知識
呼吸音の減弱をきたす疾患には、無気肺の他に、胸水、気胸、胸膜肥厚、重症喘息、COPDの進行例などがあります。一方、呼吸音の増強は代償性過換気や肺炎の初期などで見られることがあります。