長夏の病邪で生じやすい症状はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
長夏は中医学における五季の一つで、湿邪が主気となります。湿邪は停滞性・重濁性・下向性の特徴を持ち、体内の水液代謝を阻害しやすい性質があります。このため、脾の運化機能が障害されやすく、水液が滞り下肢に浮腫が生じやすくなります。
選択肢ごとの解説
- 1. けいれんは風邪や熱邪、あるいは血虚や陰虚による肝風内動で生じやすい症状であり、長夏の湿邪による主要な症状ではありません。 正しくは:風邪や熱邪、肝風内動で生じやすい。
- 2. 大量の汗は夏の暑邪によって生じやすい症状です。暑邪は陽熱の邪であり、毛孔を開いて発汗を促進し、津液を消耗させます。 正しくは:夏の暑邪で生じやすい。
- 3. 激しい口渇は熱邪や燥邪によって津液が損傷された場合に生じやすい症状です。長夏の湿邪は津液の停滞を主とし、津液の損傷を直接的に引き起こすわけではありません。 正しくは:熱邪や燥邪で生じやすい。
- 4. 正解。長夏は湿邪が主気であり、湿邪は脾の運化機能を阻害し、水液の停滞を引き起こします。湿邪の重濁性・下向性により、特に下肢に水液が貯留し浮腫が生じやすくなります。
国試ポイント
長夏と湿邪の関連性、および湿邪が引き起こす主要な症状(特に脾の運化障害と浮腫)を理解することが重要です。
混同注意
他の季節の病邪(春の風邪、夏の暑邪、秋の燥邪、冬の寒邪)が引き起こす症状と混同しやすい。特に夏の暑邪による症状とは鑑別が必要です。
次に同じ論点が出たら
「長夏」というキーワードがあれば、湿邪を想起し、湿邪の特性である重濁・粘滞・下向性から、浮腫や倦怠感、胃腸症状などを判断します。他の選択肢が他の病邪の特性と合致するかどうかも確認します。
覚え方
「長夏」というキーワードがあれば、湿邪を想起し、湿邪の特性である重濁・粘滞・下向性から、浮腫や倦怠感、胃腸症状などを判断します。他の選択肢が他の病邪の特性と合致するかどうかも確認します。
対になる知識
他の季節の病邪(春の風邪、夏の暑邪、秋の燥邪、冬の寒邪)が引き起こす症状と混同しやすい。特に夏の暑邪による症状とは鑑別が必要です。
関連知識
五行色体表における五季、五臓、五気、五液、五味などの関連性を把握する。脾の生理機能(運化水湿)と病理変化(水湿停滞)についても理解を深める。