胸鎖乳突筋の起始として正しいのはどれか。
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正解は4番
解説
胸鎖乳突筋は、胸骨柄の前面と鎖骨の内側1/3から起始し、上方に向かって走行して側頭骨の乳様突起に停止する。頸部の大きな表面筋であり、片側が収縮すると頭部を同側に側屈し対側に回旋させ、両側が収縮すると頭部を前方に屈曲させる。また、大鎖骨上窩の前縁を形成する重要な解剖学的ランドマークでもある。
選択肢ごとの解説
- 1. 肩甲骨の烏口突起から起始するのは小胸筋や上腕二頭筋短頭などであり、胸鎖乳突筋の起始ではない。
- 2. 「胸骨体」や「鎖骨の外側1/3」とするのは誤りである。起始は胸骨の最上部である胸骨柄と、鎖骨の内側1/3である。
- 3. 第1・第2肋骨から起始するのは斜角筋群や前鋸筋の一部などであり、胸鎖乳突筋の起始部位ではない。
- 4. 正解。胸鎖乳突筋は、胸骨柄の前面と鎖骨の内側1/3から起始し、上方に向かって走行して側頭骨の乳様突起に停止する。頸部の大きな表面筋であり、片側が収縮すると頭部を同側に側屈し対側に回旋させ、両側が収縮すると頭部を前方に屈曲させる。また、大鎖骨上窩の前縁を形成する重要な解剖学的ランドマークでもある。
国試ポイント
胸鎖乳突筋の「起始(胸骨柄・鎖骨内側1/3)」「停止(乳様突起)」「支配神経(副神経)」の3点セットは必ず問われるため、正確に暗記しておくこと。
覚え方
胸鎖乳突筋:胸骨・鎖骨 ⇄ 乳様突起
対になる知識
胸鎖乳突筋は胸骨柄と鎖骨の内側1/3から起始し、側頭骨の乳様突起に停止する。これに対し、その深層や周囲に位置する斜角筋群は頸椎の横突起から起始し、第1・第2肋骨に停止して呼吸補助筋および頸部の屈曲・側屈に作用する。
関連知識
胸鎖乳突筋は副神経(第XI脳神経)によって支配されるほか、頸神経叢からの枝(C2〜C3)も筋性枝として関与する。この筋の後縁中央付近は「神経点(エルボ点)」と呼ばれ、頸神経叢の皮枝が浅部へ出てくる部位であり、鍼灸や局所麻酔の臨床において重要なポイントである。