腹直筋を包む腱膜性の鞘を形成するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は4番
解説
腹直筋鞘は腹直筋を包む強靭な腱膜性の鞘であり、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋の停止腱膜が前葉と後葉に分かれて腹直筋を囲むことで形成される。
選択肢ごとの解説
- 1. これは白線の説明。本問の白線は左右の腹直筋鞘が正中部で合わさって形成される線状の腱膜であり、腹直筋そのものを包み込む鞘構造ではない。
- 2. 外腹斜筋は腹壁の最外層にある側腹筋であり、その停止腱膜の下縁が肥厚して鼠径靱帯を形成する。
- 3. 鼠径靱帯は外腹斜筋の停止腱膜の下縁が肥厚して形成されるものであり、上前腸骨棘と恥骨結節の間を結ぶ。
- 4. 正解。腹直筋鞘は腹直筋を包む強靭な腱膜性の鞘であり、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋の停止腱膜が前葉と後葉に分かれて腹直筋を囲むことで形成される。
国試ポイント
腹直筋鞘の構成に関与する3つの側腹筋(外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)とその位置関係が問われる。
覚え方
「外・内・横」の腱膜が合わさって腹直筋鞘を作る
対になる知識
外腹斜筋の腱膜の下縁は上前腸骨棘と恥骨結節の間で張って鼠径靱帯を形成し、左右の腹筋の腱膜が正中で交錯して白線を形成する。これらに対して、腹直筋全体を包み込むように前葉と後葉からなる強固な腱膜性の鞘を形成するのが腹直筋鞘である。
関連知識
腹直筋鞘は前葉と後葉に分かれ、外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋の腱膜が交錯して形成される。特に臍より下方の約5cmの位置で後葉が消失し、下縁が弓状線となる解剖学的特徴は国家試験で頻出である。腹壁の筋群は体幹の屈曲や回旋に作用するだけでなく、腹圧を高めることで排便・排尿・分娩・嘔吐・強制呼気を補助する重要な役割を担っている。