「45歳の男性。長時間の座位により右下肢痛が生じるようになったため整形外科を受診し、腰椎椎間板ヘルニアと診断された。右の片脚立ちで踵の挙上ができなかった。」 早期に手術治療を要する病態はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
尿閉は、膀胱に尿が貯留しているにも関わらず、何らかの原因で排尿ができない状態であり、腎後性急性腎不全の原因となる。早期にカテーテルによる導尿などの処置を行わないと、腎機能障害や膀胱機能障害を引き起こすため、緊急性が高い病態である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。尿閉は膀胱内の過伸展や腎機能障害のリスクを伴うため、早期の診断と治療(通常は導尿)が不可欠な緊急性の高い病態である。
- 2. 下腿後面のしびれは、坐骨神経痛など様々な原因で生じるが、一般的に緊急手術を要することは稀である。保存的治療が優先されることが多い。 正しくは:しびれの原因を特定し、保存的治療(安静、薬物療法、理学療法など)を検討する。緊急手術が必要となるのは、進行性の筋力低下や膀胱直腸障害を伴う場合など、ごく一部の重症例に限られる。
- 3. 夜間のこむら返り(有痛性筋痙攣)は、脱水、電解質異常、薬剤、末梢循環障害などが原因で生じるが、通常は緊急手術を要する病態ではない。 正しくは:原因を特定し、水分・電解質補給、生活習慣の改善、必要に応じて薬剤による対症療法を行う。
- 4. アキレス腱反射消失は、末梢神経障害や脊髄疾患などによって生じる神経学的所見であり、一般的に単独では緊急手術の適応とはならない。進行性の筋力低下や他の神経症状と複合した場合に緊急性が高まることがある。 正しくは:反射消失の原因疾患を特定し、その疾患に応じた治療を行う。緊急手術が必要となるのは、馬尾症候群や急速に進行する脊髄圧迫などの重症例に限られる。
国試ポイント
尿閉の定義と、その原因、および緊急性を要する病態であること。
混同注意
尿失禁や頻尿といった排尿に関する他の症状との区別。尿閉は「出せない」状態であり、他は「コントロールが難しい」状態。
次に同じ論点が出たら
患者の訴えが「尿が出ない」ことに加えて、下腹部膨満感や残尿感を伴う場合は尿閉を強く疑い、早期の診察と処置が必要であると判断する。
覚え方
患者の訴えが「尿が出ない」ことに加えて、下腹部膨満感や残尿感を伴う場合は尿閉を強く疑い、早期の診察と処置が必要であると判断する。
対になる知識
尿失禁や頻尿といった排尿に関する他の症状との区別。尿閉は「出せない」状態であり、他は「コントロールが難しい」状態。
関連知識
尿閉の原因疾患(前立腺肥大症、神経因性膀胱、薬剤性など)、合併症(水腎症、膀胱結石、尿路感染症)、治療法(導尿、原因疾患の治療)。