三毒説と関係するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
三毒説は、仏教において煩悩が人間の苦しみの原因であるとする思想で、貪(とん、欲)、瞋(しん、怒り)、癡(ち、愚かさ)の三つの毒を指します。これらは、心身の健康を損なう原因となると考えられています。打撲は外傷であり、仏教の三毒とは直接的な関係はありませんが、問題が示す「三毒説と関係するのはどれか」という文脈で、身体的な外部要因と区別されるべき内面的な要因を問う意図があると考えられます。ただし、この選択肢が正答とされる文脈では、おそらく設問者が意図した特定の解釈や、三毒説が指し示す内面的な苦しみや煩悩が、身体的な不調(例えば不注意からくる打撲)の間接的な原因となりうる、という広い解釈に基づいている可能性があります。しかし、より直接的には、打撲は三毒とは異なる種類の要因です。
選択肢ごとの解説
- 1. 疫癘は疫病や伝染病を指し、外来性の病原体による疾患です。これは三毒説が指す内面的な煩悩とは異なる原因論です。 正しくは:三毒説は貪・瞋・癡という精神的煩悩を指すのに対し、疫癘は物理的な病原体による感染症を指します。
- 2. 心労は精神的な疲労やストレスを指し、三毒(特に瞋や癡)から生じることもありますが、心労そのものは三毒を構成する要素ではありません。三毒はより根源的な煩悩を指します。 正しくは:心労は精神的ストレスの状態を指し、三毒はより根源的な煩悩(貪・瞋・癡)を指します。
- 3. 正解。公式正答であるため、この選択肢が正しいとします。打撲は外力による身体の損傷であり、直接的には仏教の三毒(貪・瞋・癡)とは無関係です。しかし、もし問題が「三毒が間接的に影響を与えうる事象」を問う意図であれば、例えば注意散漫(癡)によって事故を起こし打撲に至る、というような解釈も可能ですが、これは非常に遠回しな解釈です。設問の意図として、三毒説が「身体の内面的な原因」を示す一方で、打撲が「外傷」であり、選択肢の中で最も「身体的な外部要因」として浮き彫りになることから、他の選択肢との比較で誤りであると考えるのが自然ですが、公式正答であるため、何らかの特定の文脈や解釈に基づいていると推測されます。
- 4. 運動不足は生活習慣病の原因となる身体的な要因であり、三毒説が指す貪・瞋・癡といった精神的煩悩とは直接的な関係がありません。 正しくは:運動不足は身体活動量の不足を指し、三毒は精神的煩悩を指します。
国試ポイント
三毒説が仏教における煩悩の分類であり、貪・瞋・癡を指すこと、そしてこれらが心身の不調につながりうるという東洋医学・仏教医学的背景の理解が求められます。
混同注意
三毒説は、東洋医学の「三因説(内因・外因・不内外因)」や「七情(喜怒憂思悲恐驚)」とは異なる概念であることを区別する必要があります。三因説は病因を気候、飲食、情志などに分類しますが、三毒説はより精神的な苦悩に焦点を当てています。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、三毒説が仏教に由来する概念であり、「貪・瞋・癡」の精神的側面を示すことを確認し、それ以外の選択肢が身体的、環境的な要因であるか否かで判断します。
覚え方
今後同様の論点が出た場合、三毒説が仏教に由来する概念であり、「貪・瞋・癡」の精神的側面を示すことを確認し、それ以外の選択肢が身体的、環境的な要因であるか否かで判断します。
対になる知識
三毒説は、東洋医学の「三因説(内因・外因・不内外因)」や「七情(喜怒憂思悲恐驚)」とは異なる概念であることを区別する必要があります。三因説は病因を気候、飲食、情志などに分類しますが、三毒説はより精神的な苦悩に焦点を当てています。
関連知識
東洋医学では、精神的なストレスや煩悩が気血の流れを滞らせ、様々な身体的疾患を引き起こすと考えられています。三毒説はその根底にある精神的要因の一つとして理解されます。また、心の健康が体の健康に影響を与えるという心身一如の考え方と関連します。