胃食道逆流症の主な病態生理として正しいものはどれか。
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正解は2番
解説
胃食道逆流症(GERD)の主要な発症メカニズムの一つは、嚥下に関係なく下部食道括約筋(LES)が一時的に弛緩する「一過性下部食道括約筋弛緩(TLESR)」の頻度増加である。これにより胃内容物が食道へ逆流しやすくなる。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃酸の逆流が粘膜障害を引き起こすため塩酸分泌が停止するわけではなく、むしろ酸分泌は病態の背景に関与している。
- 2. 正解。胃食道逆流症(GERD)の主要な発症メカニズムの一つは、嚥下に関係なく下部食道括約筋(LES)が一時的に弛緩する「一過性下部食道括約筋弛緩(TLESR)」の頻度増加である。これにより胃内容物が食道へ逆流しやすくなる。
- 3. 小腸における脂肪の消化吸収障害は、胆汁や膵液の分泌低下や小腸粘膜の疾患などで起こるものであり、GERDの病態ではない。
- 4. 食道上部括約筋は咽頭食道移行部にあり、GERDの主たる病態生理である下部食道括約筋の弛緩とは直接関係しない。
国試ポイント
一過性下部食道括約筋弛緩(TLESR)が胃食道逆流症の主たる機序であることを確実に覚える。
覚え方
逆流は『イッカス(一過性)』の下部食道
対になる知識
胃食道逆流症では下部食道括約筋の一過性弛緩が病態の中心となる。これに対し、アカラシアでは下部食道括約筋の弛緩障害と食道体部の蠕動運動消失が特徴的な病態生理として認められる。
関連知識
バレット食道は慢性的な胃酸逆流により、食道下部の扁平上皮が円柱上皮に置き換わる前がん病変である。これは食道腺がんのリスクファクターとなるため、内視鏡検査等での定期的な経過観察が臨床上非常に重要視される。