深刺による気管や食道、大血管の損傷危険性が最も高い経穴はどれか。
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正解は4番
解説
天突は前正中線上、胸骨上切痕の中央に位置する。直下には気管、食道、さらに大動脈弓などの大血管が存在するため、深刺や方向を誤った刺鍼を行うとこれらを損傷する危険性が極めて高い。
選択肢ごとの解説
- 1. 太淵は橈骨手根関節前面、橈骨動脈拍動部に位置する。深刺による主な危険性は橈骨動脈の損傷や出血である。
- 2. 巨闕は上腹部、前正中線上、臍上6寸に位置する。深刺による主な危険性は心臓や肝臓などの内臓損傷である。
- 3. 京門は側腹部、第12肋骨遊離端の下方に位置する。深刺による主な危険性は腎臓の損傷である。
- 4. 正解。天突は前正中線上、胸骨上切痕の中央に位置する。直下には気管、食道、さらに大動脈弓などの大血管が存在するため、深刺や方向を誤った刺鍼を行うとこれらを損傷する危険性が極めて高い。
国試ポイント
経穴ごとの解剖学的位置関係と、深刺による危険な標的臓器・組織の結びつきが問われる。天突=気管・食道・大血管の組み合わせを覚えること。
覚え方
天突(てんとつ)の真下は気管・食道・大血管。
対になる知識
前正中線上に位置する天突は深刺により気管や食道、大血管を損傷する危険性が最も高い。これに対し、巨闕は心臓や肝臓、京門は腎臓、太淵は橈骨動脈の損傷リスクがあるなど、各経穴の解剖学的隣接臓器に応じた安全管理が求められる。
関連知識
鍼治療における安全性の確保は不可欠である。胸背部の経穴では気胸、腹部の経穴では肝臓・脾臓・腎臓などの実質臓器損傷、頭頸部では脳・延髄・大血管の損傷など、施術部位特有の有害事象や重大な合併症をあらかじめ十分に理解しておく必要がある。