胸腹部募穴のうち、深刺により肝臓や横隔膜を損傷するリスクがあり、肝臓の直上に位置するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は4番
解説
日月は足の少陽胆経の募穴であり、第7肋間、乳頭線と中腋窩線の間に位置し、肝臓の直上にある。そのため、誤った深刺を行うと肝臓や横隔膜を損傷する危険性が高い。
選択肢ごとの解説
- 1. 章門は足の厥陰肝経の募穴であり、第11肋骨遊離端下縁に位置する。脾臓の募穴でもあり、肝臓や脾臓に近接するが、肝臓の直上に位置するのは足の少陽胆経の日月である。
- 2. 石門は任脈の募穴であり、臍下2寸に位置する。下腹部にあるため深刺により膀胱や腸管などの腹腔内臓器を損傷するリスクはあるが、肝臓や横隔膜の直上には位置しない。
- 3. 中府は手の太陰肺経の募穴であり、第1肋間に位置する。胸部にあるため深刺により肺を損傷し気胸を引き起こすリスクがあるが、肝臓や横隔膜の直上には位置しない。
- 4. 正解。日月は足の少陽胆経の募穴であり、第7肋間、乳頭線と中腋窩線の間に位置し、肝臓の直上にある。そのため、誤った深刺を行うと肝臓や横隔膜を損傷する危険性が高い。
国試ポイント
胸腹部募穴の解剖学的な位置と、深刺による隣接重要臓器(肺・肝臓・腎臓など)の損傷リスクの関連を問う問題が頻出する。
覚え方
「日月(胆経・第7肋間)は肝の真上」:右季肋部に位置するため肝臓損傷リスクに注意。
対になる知識
胸腹部募穴と対応する内臓の位置関係として、肺の募穴である中府は第1肋間にあり気胸のリスクが高く、肝の募穴である期門や日月の周辺は肝臓や横隔膜に近接するため、深刺による実質臓器の損傷に十分な注意が必要である。
関連知識
募穴は胸腹部にあって各臓腑の気が集まるとされ、診断や治療に広く活用される。特に肝臓の直上に位置する経穴への刺鍼では、肝実質への穿刺や出血のリスク管理が臨床上極めて重要な課題となる。