肘内障について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
肘内障は、橈骨頭が輪状靭帯から亜脱臼する病態であり、肘関節自体に外傷性の腫脹を伴うことは稀である。疼痛による運動制限が主症状であり、視診上、腫脹は認められないことが特徴である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。肘内障は橈骨頭の輪状靭帯からの亜脱臼であり、関節包の損傷や出血を伴うことが少ないため、通常は明らかな腫脹を認めない。痛みによる運動制限が主な症状である。
- 2. 肘内障は橈骨頭の輪状靭帯からの亜脱臼であり、腕尺関節の脱臼ではない。腕尺関節は、上腕骨と尺骨の間で作られる関節である。 正しくは:橈骨頭の輪状靭帯からの亜脱臼である。
- 3. 肘内障の徒手整復は、適切な手技(回外位での肘関節屈曲や、回内位での肘関節屈曲)により比較的容易に成功することが多い。整復時にクリック音を触知することもある。 正しくは:徒手整復は比較的容易である。
- 4. 肘内障は一度整復されれば、通常は反復することは少ない。しかし、不適切な整復や、輪状靭帯の弛緩がある場合は反復することもあるが、一般的ではない。 正しくは:一度整復されれば反復することは少ない。
国試ポイント
肘内障の病態、症状、整復法、好発年齢、予後について正確に理解すること。
混同注意
肘関節脱臼や上腕骨顆上骨折などの他の肘関節外傷と混同しやすいが、腫脹の有無やX線所見で鑑別する。
次に同じ論点が出たら
乳幼児の肘関節痛・運動制限で腫脹がなく、X線で異常を認めない場合は、肘内障を第一に疑う。整復の際のクリック音の有無も判断材料となる。
覚え方
乳幼児の肘関節痛・運動制限で腫脹がなく、X線で異常を認めない場合は、肘内障を第一に疑う。整復の際のクリック音の有無も判断材料となる。
対になる知識
肘関節脱臼や上腕骨顆上骨折などの他の肘関節外傷と混同しやすいが、腫脹の有無やX線所見で鑑別する。
関連知識
乳幼児の肘関節疾患としては、肘内障の他に上腕骨顆上骨折やモンテジア骨折(稀)などがある。肘内障は非観血的整復が容易である点でこれらと異なる。