注意障害に対する指導として適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は4番
解説
注意障害を有する患者に対しては、気が散る要因を排除し、いま行うべき対象や周囲の環境に注意を向けさせることが基本である。環境調整により注意の集中を促すことで、課題遂行能力の向上が期待できるため適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 注意障害では持続性や分配性の注意が低下しているため、同時に複数の課題を行わせると混乱を招く。課題は一つずつ順に行わせる必要がある。
- 2. 複雑で長い言葉は情報処理の負担を増大させ、誤解や遂行困難の原因となる。指示は簡潔かつ短い言葉で、具体的に伝えるべきである。
- 3. 視覚的刺激が多い環境は注意を散漫にする原因となるため、余計な刺激を遮断し、静かでシンプルな環境を整えることが重要である。
- 4. 正解。注意障害を有する患者に対しては、気が散る要因を排除し、いま行うべき対象や周囲の環境に注意を向けさせることが基本である。環境調整により注意の集中を促すことで、課題遂行能力の向上が期待できるため適切である。
国試ポイント
高次脳機能障害の各症状(注意障害、遂行機能障害、失語等)に応じた具体的な生活環境調整と安全指導の原則を問う。
覚え方
「注意・空間=環境スッキリ、段差に注意」。
対になる知識
注意障害や視空間認知障害を持つ患者に対しては、視覚的・聴覚的刺激の少ない静かな環境を整え、段差への注意喚起などの具体的な環境調整が有効である。これに対し、遂行機能障害では同時進行を避け、単一の課題を順序立てて提示することが求められる。
関連知識
高次脳機能障害のリハビリテーションでは、患者自身の残存能力の活用に加えて、メモ帳やカレンダーの利用などの代償手段、家族や医療従事者による適切な環境調整を行うことが、安全な日常生活を送る上で不可欠である。