発育性股関節形成不全について誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
発育性股関節形成不全(DDH)は、女児に圧倒的に多く、男女比は約1:5~9とされています。女児の罹患率が高いのは、胎児期のエストロゲンなど女性ホルモンの影響で関節弛緩性が高まるためと考えられています。選択肢1は男児に多いと記述しており、これはDDHの疫学的事実と異なるため、誤った記述です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。発育性股関節形成不全は女児に圧倒的に多く、男児に多いという記述は誤りです。
- 2. 分娩時の胎位異常、特に骨盤位分娩は、発育性股関節形成不全の重要な危険因子の一つであり、発生率が高いことが知られています。 正しくは:分娩時の胎位異常、特に骨盤位分娩で発生率が高い。
- 3. 発育性股関節形成不全は、遺伝的要因も関与していると考えられており、家族内発生が認められることがあります。 正しくは:家族内発生がみられる。
- 4. 発育性股関節形成不全の治療は、早期発見・早期治療が重要であり、多くの場合、リーメンビューゲル装具などの装具療法が主体となります。これにより股関節を屈曲・外転位に保持し、整復と安定化を促します。 正しくは:治療は装具療法が主体となる。
国試ポイント
発育性股関節形成不全の疫学(性差、危険因子)、臨床症状、診断、治療の基本原則を理解すること。特に女児に多いという性差は重要です。
混同注意
他の先天性疾患や小児整形外科疾患(例:ペルテス病、大腿骨頭すべり症)との鑑別。特に性差については、小児疾患によって男女比が異なるため、正確に覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
発育性股関節形成不全の疫学に関する問題が出た場合、性差、分娩時の胎位、家族歴の有無、治療法の原則(装具療法が主体であること)に注目して判断します。
覚え方
発育性股関節形成不全の疫学に関する問題が出た場合、性差、分娩時の胎位、家族歴の有無、治療法の原則(装具療法が主体であること)に注目して判断します。
対になる知識
他の先天性疾患や小児整形外科疾患(例:ペルテス病、大腿骨頭すべり症)との鑑別。特に性差については、小児疾患によって男女比が異なるため、正確に覚える必要があります。
関連知識
発育性股関節形成不全の危険因子:女児、骨盤位分娩、家族歴、多胎妊娠、羊水過少、第一子、下肢の変形(内反足、先天性筋性斜頸など)。早期発見のための股関節開排制限の評価や、オルソラニ徴候、バーロー徴候などの理学所見。