変形性関節症の単純エックス線所見で誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
変形性関節症では、関節軟骨の摩耗・変性により関節軟骨が菲薄化するため、単純エックス線写真上では関節裂隙(関節軟骨が存在する空間)が狭小化して写ります。したがって、関節裂隙の拡大は誤った所見です。
選択肢ごとの解説
- 1. 変形性関節症では、関節軟骨の消失により直接荷重がかかる軟骨下骨に刺激が加わり、反応性に骨が硬くなる(骨硬化)がみられます。これは典型的な変形性関節症の単純エックス線所見です。
- 2. 正解。変形性関節症では関節軟骨の摩耗・消失により関節裂隙が狭小化します。関節裂隙の拡大は誤った所見です。 正しくは:関節裂隙の狭小化
- 3. 変形性関節症では、関節軟骨の破壊とそれに伴う力学的ストレスの変化により、関節の辺縁に骨組織が新生され、骨棘が形成されます。これは典型的な変形性関節症の単純エックス線所見です。
- 4. 変形性関節症では、関節軟骨下の骨に微小な外傷が繰り返され、壊死した部分が吸収されて骨内に空洞(骨嚢胞)が形成されることがあります。これは典型的な変形性関節症の単純エックス線所見です。
国試ポイント
変形性関節症の単純エックス線所見は典型的なので、陽性所見と陰性所見を正確に理解しておくことが重要です。
混同注意
関節裂隙の拡大は、関節に液体貯留がある場合や関節の不安定性がある場合に見られることがありますが、変形性関節症の主たる病態ではありません。特に、関節炎に伴う関節液増加などと混同しやすいですが、本質的な軟骨破壊の結果は狭小化です。
次に同じ論点が出たら
次に変形性関節症のエックス線所見に関する問題が出た場合は、関節軟骨の変性・消失がどのような所見として現れるか(狭小化)をまず確認し、骨の反応性変化(硬化、骨棘、嚢胞)が陽性所見であることを思い出すと判断できます。
覚え方
次に変形性関節症のエックス線所見に関する問題が出た場合は、関節軟骨の変性・消失がどのような所見として現れるか(狭小化)をまず確認し、骨の反応性変化(硬化、骨棘、嚢胞)が陽性所見であることを思い出すと判断できます。
対になる知識
関節裂隙の拡大は、関節に液体貯留がある場合や関節の不安定性がある場合に見られることがありますが、変形性関節症の主たる病態ではありません。特に、関節炎に伴う関節液増加などと混同しやすいですが、本質的な軟骨破壊の結果は狭小化です。
関連知識
変形性関節症の診断基準(OA診断基準)や、変形性関節症と関節リウマチなどの炎症性関節疾患との鑑別点を合わせて学習すると、より理解が深まります。炎症性関節炎では骨びらんが見られることがあり、骨棘形成とは異なります。