湿邪が停滞する病証においてみられる舌苔の特徴はどれか。
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正解は4番
解説
湿邪や痰飲などの水湿が停滞する病証では、舌苔が厚く、油を塗ったようにねっとりと脂っこく付着する「膩苔(にたい)」がみられる。これは体内の湿濁が舌面に反映されたものである。
選択肢ごとの解説
- 1. 白苔は、表証や寒証でみられる一般的な苔である。本問の湿邪による停滞では、ねっとりとした膩苔がみられる。
- 2. 少苔は、舌苔がほとんどない状態であり、津液の不足や陰虚、胃気の大傷などでみられる。
- 3. 黄苔は、熱邪が盛んな熱証の病変でみられる。本問の湿邪による停滞では、粘着性のある膩苔がみられる。
- 4. 正解。湿邪や痰飲などの水湿が停滞する病証では、舌苔が厚く、油を塗ったようにねっとりと脂っこく付着する「膩苔(にたい)」がみられる。これは体内の湿濁が舌面に反映されたものである。
国試ポイント
湿邪・痰飲と膩苔(ねっとりした苔)の結びつきを問う問題が頻出である。
覚え方
湿邪 = 膩苔(ねっとり)
対になる知識
陽虚では舌質が淡く胖大で白潤苔となることが多い。熱証では舌質が紅く黄燥苔となることが多い。これに対し、湿邪が停滞する場合は粘っこく油を塗ったような膩苔が特徴的である。
関連知識
舌診において舌苔の性状は病邪の性質や津液の動態を反映する重要な指標である。膩苔は湿邪や痰飲、食積などが体内に停滞しているときにみられ、苔が細かく密に生えていて、ヘラなどで軽くこすっても容易に剥離しない特徴をもつ。これに対し、乾燥傾向を示す燥苔は熱邪や津液の枯渇によって生じる。湿邪は重濁・粘滞性という基本性質をもち、気機の昇降を阻害するため、舌苔だけでなく浮腫や身体の重だるさなどの臨床症状を伴いやすい。