65歳の男性。動作緩慢と安静時における丸薬丸め運動がみられる。この患者で認められる他動運動時の異常な抵抗を示す所見はどれか。
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正解は2番
解説
動作緩慢と丸薬丸め運動(安静時振戦)はパーキンソン病の典型的な症状である。パーキンソン病では筋緊張の亢進(固縮)がみられ、他動運動の際に抵抗が断続的に解除される歯車現象や、抵抗が一様に続く鉛管様固縮が生じる。
選択肢ごとの解説
- 1. バビンスキー反射は錐体路障害(上位運動ニューロン障害)を示す病的反射であり、錐体外路障害であるパーキンソン病の固縮の所見ではない。
- 2. 正解。動作緩慢と丸薬丸め運動(安静時振戦)はパーキンソン病の典型的な症状である。パーキンソン病では筋緊張の亢進(固縮)がみられ、他動運動の際に抵抗が断続的に解除される歯車現象や、抵抗が一様に続く鉛管様固縮が生じる。
- 3. アキレス腱反射は深部腱反射(単シナプス反射)の一つであり、パーキンソン病の固縮による断続的な抵抗感(歯車現象)とは異なる。
- 4. ホフマン反射は中枢神経系の障害、特に錐体路障害を示唆する病的な反射であり、パーキンソン病の固縮に伴う歯車現象とは異なる。
国試ポイント
パーキンソン病の三大主徴(振戦・固縮・無動)のうち、固縮に関連する「歯車現象」や「鉛管様固縮」の正確な理解が問われる。
覚え方
パーキンソン病 = 振戦(丸薬丸め) + 固縮(歯車現象・鉛管様固縮) + 無動
対になる知識
錐体路障害時にみられる異常反射(ホフマン反射、バビンスキー反射などの上位運動ニューロン徴候)や、他の筋緊張異常である弛緩性麻痺、鉛管様固縮、去頭皮様硬直などの状態を対比して理解することが重要である。パーキンソン病の固縮は錐体外路症状であり、錐体路障害とは神経機構が異なる。
関連知識
パーキンソン病は中脳黒質のドパミン作動性神経細胞の変性脱落を主病理とする神経変性疾患である。三大徴候として安静時振戦、無動・寡動、姿勢反射障害に加え、筋強剛(固縮)がみられる。固縮には鉛管様固縮と歯車現象があり、振戦が重積することで歯車様に関節抵抗が途切れる歯車現象が特徴的に現れる。