65歳の女性。右手関節部の骨折による変形が原因で、示指と中指の指先がしびれて、母指の動きが障害されるようになった。 最も認められる徴候はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
パーフェクトOの不整は、パーキンソン病患者に見られる特徴的な書字障害の一つであり、文字のサイズが徐々に小さくなる小字症(micrographia)と関連しています。特に「O」の字を書く際に、連続性が失われ、閉じ方が不完全になる、あるいは線が重なるなどの不整を認めます。これは基底核の機能障害による運動調節の異常を反映しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 祈祷師の手は尺骨神経麻痺により環指と小指のDIP関節とPIP関節が屈曲し、MP関節が過伸展する変形であり、パーキンソン病の徴候ではありません。 正しくは:尺骨神経麻痺の徴候である。
- 2. ティアドロップサインは、眼窩底骨折の際に眼窩内容が上顎洞に脱落することによって生じるX線所見であり、パーキンソン病の徴候ではありません。 正しくは:眼窩底骨折のX線所見である。
- 3. 正解。パーフェクトOの不整は、パーキンソン病に特徴的な小字症の一種であり、文字を書く際の運動失調や運動緩慢を反映しています。特に丸い文字を書く際に、円が閉じきらなかったり、線が重なったりする不整が見られます。
- 4. フロマン徴候は尺骨神経麻痺の際に、母指内転筋の筋力低下を代償するために長母指屈筋が過活動となり、母指IP関節が過度に屈曲する現象を指し、パーキンソン病の徴候ではありません。 正しくは:尺骨神経麻痺の徴候である。
国試ポイント
パーキンソン病の主要症状と特徴的な徴候を関連付けて覚える。
混同注意
パーフェクトOの不整は書字障害の具体例であり、小字症と密接に関連しますが、小字症そのものを指すわけではありません。小字症は文字全体が小さくなる現象を指し、パーフェクトOの不整はその中に見られる特定の書字パターンです。
次に同じ論点が出たら
パーキンソン病の臨床症状に関する問題が出た場合、安静時振戦、歯車様固縮、動作緩慢(無動)、小字症、仮面様顔貌、姿勢反射障害などの特徴的所見に注目して判断します。
覚え方
パーキンソン病の臨床症状に関する問題が出た場合、安静時振戦、歯車様固縮、動作緩慢(無動)、小字症、仮面様顔貌、姿勢反射障害などの特徴的所見に注目して判断します。
対になる知識
パーフェクトOの不整は書字障害の具体例であり、小字症と密接に関連しますが、小字症そのものを指すわけではありません。小字症は文字全体が小さくなる現象を指し、パーフェクトOの不整はその中に見られる特定の書字パターンです。
関連知識
パーキンソン病の4大症状(振戦、固縮、無動、姿勢反射障害)と、それに関連するその他の非運動症状(嗅覚障害、便秘、睡眠障害、うつ病など)も合わせて理解する。また、パーキンソン病の診断基準や治療薬(L-DOPAなど)についても復習することが重要です。