大腿皮膚溝の非対称性と股関節の開排制限がみられる乳児について、疾患が進行した際に現れる特徴的な徴候はどれか。
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正解は2番
解説
大腿皮膚溝の非対称性と開排制限は発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の典型的な乳児期の所見であり、進行すると患側の下肢が短縮しアリス徴候がみられる。
選択肢ごとの解説
- 1. 先天性股関節脱臼特有の徴候ではなく、本疾患の進行時の特徴的徴候としては不適切である。
- 2. 正解。大腿皮膚溝の非対称性と開排制限は発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の典型的な乳児期の所見であり、進行すると患側の下肢が短縮しアリス徴候がみられる。
- 3. 中殿筋の麻痺や股関節の不安定性によって歩行時に骨盤が傾く徴候であり、先天性股関節脱臼の歩行開始期以降にみられる所見である。アリス徴候とは異なる。
- 4. 股関節を外転・屈曲させると整復時のクリック音が認められる徒手検査法であり、乳児期の早期発見に用いられるが進行時の徴候ではない。
国試ポイント
先天性股関節脱臼の理学所見(アリス徴候、オルトラーニ徴候、バーロー徴候)の名称と適応疾患の組み合わせを確実に覚える。
覚え方
アリス=アリ?(短い)→ 下肢の短縮
対になる知識
先天性股関節脱臼の診断における早期の徒手検査としてはオルトラーニ徴候やバーロー徴候が用いられる。これに対し、疾患が進行したのちに観察される特徴的な徴候として、仰臥位で両膝を屈曲した際に脱臼側の膝が健側よりも低くなるアリス徴候が挙げられる。
関連知識
先天性股関節脱臼は早期発見が極めて重要であり、乳児健診での大腿皮膚溝の非対称性や股関節の開排制限の確認が欠かせない。診断された場合には、リーメン型装具を用いた保存療法や、早期の徒手整復・固定術などが行われる。