第5頸髄節(C5)が残存する頸髄損傷患者で、機能が保たれているのはどれか。
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正解は3番
解説
第5頸髄節(C5)のミオトームの代表的な主動筋は三角筋と上腕二頭筋であるため、肩関節の外転および肘関節の屈曲が可能となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 手指の屈曲運動(深指屈筋や浅指屈筋など)は、主に第8頸髄節(C8)や第1胸髄節(Th1)レベルの機能が必要であり、C5残存では保持されない。
- 2. 手関節背屈(橈側手根伸筋など)は、主に第6頸髄節(C6)レベルの残存機能が必要となるため、C5残存では十分に機能しない。
- 3. 正解。第5頸髄節(C5)のミオトームの代表的な主動筋は三角筋と上腕二頭筋であるため、肩関節の外転および肘関節の屈曲が可能となる。
- 4. 肘関節伸展(上腕三頭筋)は、第7頸髄節(C7)レベルの残存機能によって支配されるため、C5残存では行えない。
国試ポイント
C5〜C8までの主要なミオトーム(C5:肘屈曲、C6:手関節背屈、C7:肘伸展、C8:手指屈曲)の対応関係を確実に覚える。
覚え方
C5は二頭筋で肘を曲げ、C6は手首を起こし(背屈)、C7は三頭筋で肘を伸ばす。
対になる知識
第5頸髄節(C5)が残存している場合に機能が保たれる肘関節屈曲(上腕二頭筋)に対し、手関節背屈はC6、肘関節伸展(上腕三頭筋)はC7、手指屈曲はC8の支配領域となるため、各脊髄高位におけるキー・マッスルの支配神経を正確に対比して暗記することが不可欠である。
関連知識
脊髄損傷のレベル診断においてミオトーム(筋節)およびデルマトーム(皮節)の評価は必須であり、アメリカ脊髄損傷協会(ASIA)の基準に基づいた神経学的診察が行われる。C5レベルの損傷では自助具を用いた食事動作の一部自立が可能となるなど、残存機能に応じたADLの予測に直結する。