心筋

解剖学

はじめに

心筋は、心臓の壁を構成する筋肉であり、顕微鏡下で横紋構造を持ちながらも自分の意思とは無関係に動く不随意筋です。心臓が絶え間なく拍動し全身へ血液を送り出すために、特殊な構造と機能を備えています。

どこにある何か

心筋は心臓の壁である心筋層のみに存在し、血液を送り出すポンプとしての役割を担う組織です。一般的な収縮活動を行う固有心筋と、自発的に興奮を発生して伝える特殊心筋に大別されます。

構造

心筋細胞は分枝しており、隣接する細胞同士が介在板と呼ばれる特殊な連結部で結合しています。アクチンとミオシンの規則正しい配列により横紋構造を示しますが、骨格筋とは異なり細胞同士が電気的シナプスを形成して強固に繋がっています。

はたらき

心筋はペースメーカー細胞である刺激伝導系による自動能を持ち、自律神経の調節を受けながら絶え間なく律動的な収縮を続けます。特殊心筋が自発的に興奮を発生して速やかに伝え、固有心筋が力強い拍出を行います。

国家試験のポイント

国家試験では、心筋が横紋構造を持つにもかかわらず不随意筋である点や、細胞同士を結ぶ介在板の存在がよく問われます。また、最大の自動能を持つ洞房結節をはじめとする刺激伝導系と特殊心筋に関する出題も定番です。

間違えやすいところ

横紋を持つ点から骨格筋と混同しやすいですが、骨格筋が随意筋であるのに対し、心筋は不随意筋であるという違いがあります。また、横紋を持たない平滑筋とも構造や神経支配の性質が異なるため、それぞれの特徴を区別して覚える必要があります。

心筋が問われる国家試験問題(5問)

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