摂食嚥下機能について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
摂食嚥下機能の先行期(認知期)では、視覚や嗅覚などの感覚情報により食物の存在、形状、温度、硬さなどを認識し、嚥下行動を開始するかを判断します。これにより、唾液分泌の促進や食欲の喚起など、続く摂食嚥下過程の準備が行われます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。先行期(認知期)は、食物を視覚、嗅覚、触覚などで認識し、嚥下行動を開始するかを判断する段階であり、正しい記述です。
- 2. 口腔期では食物を咀嚼し食塊を形成しますが、食塊を咽頭へ送り込むのは咽頭期へ移行する直前の口腔期の後半の動きであり、主に舌によって行われます。 正しくは:口腔準備期で食物を咀嚼し唾液と混ぜ合わせ食塊を形成する。口腔期では、舌によって食塊を咽頭へ送り込む準備がなされます。
- 3. 咽頭期では食塊が咽頭へ送り込まれるのではなく、咽頭を通過して食道へ向かう段階であり、嚥下反射が誘発され、喉頭挙上や喉頭蓋閉鎖などが起こります。 正しくは:咽頭期では食塊が咽頭を通過し、嚥下反射によって気道が閉鎖され食道入口部が開大し、食道へ送り込まれる。
- 4. 食道期では食塊は食道から胃へ送り込まれます。食塊が食道へ送り込まれるのは咽頭期の終末であり、食道入口部が開大して食道へ流入する段階です。 正しくは:食道期では食塊が食道の蠕動運動によって胃へ送り込まれる。
国試ポイント
摂食嚥下プロセスの各期の名称と、それぞれの期に起こる主要な生理学的現象を正確に理解することが重要です。
混同注意
先行期と口腔期の区別。先行期は食物の認識と準備段階であり、口腔期は口腔内での物理的な処理が主となる段階です。
次に同じ論点が出たら
摂食嚥下機能に関する問題では、各期の名称と、その期における具体的な生理学的イベント(例:認識、咀嚼、食塊形成、嚥下反射、食道輸送など)の対応が正しいかを確認します。
覚え方
摂食嚥下機能に関する問題では、各期の名称と、その期における具体的な生理学的イベント(例:認識、咀嚼、食塊形成、嚥下反射、食道輸送など)の対応が正しいかを確認します。
対になる知識
先行期と口腔期の区別。先行期は食物の認識と準備段階であり、口腔期は口腔内での物理的な処理が主となる段階です。
関連知識
摂食嚥下は先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期の5つの段階に分けられ、それぞれに固有の機能があります。準備期では食物を口に取り込み、咀嚼・唾液混合が行われます。これらの期が円滑に連携することで安全な嚥下が可能です。