脳卒中

疾患

はじめに

脳卒中とは、脳の血流障害によって片麻痺などの神経症状を引き起こす疾患群の総称です。国家試験では一過性脳虚血発作や片麻痺の回復段階を評価するブルンストロームステージなどが頻出事項となります。

どんな病気か

脳卒中は脳の血管に異常が生じることで発症し、麻痺や言語障害などの多様な神経症状を残すことが特徴です。患者の状態や麻痺の程度に応じたリハビリテーションや装具療法が行われます。

原因と病態

脳卒中では、錐体路障害により特定の筋群が同時に収縮してしまう異常運動パターンである共同運動が生じます。また、他動運動の速度依存性抵抗増大を特徴とする痙縮が上位運動ニューロン障害の徴候として現れます。

症状

片麻痺や片側顔面麻痺、一過性黒内障、構音障害、失語などの局所神経症状が現れます。麻痺側の下肢では足関節背屈筋の麻痺や弱化により、遊脚期につま先が垂れ下がる下垂足が生じやすくなります。

検査・診断

ブルンストロームステージを用いて麻痺の回復過程を評価します。ステージⅠは弛緩性麻痺で運動が見られない状態、ステージⅢは共同運動が完成し随意的発現が可能となる時期であり、ステージⅥまで段階的に評価されます。

治療と対応

歩行再建の目的で短下肢装具などが用いられます。プラスチック製や金属支柱付短下肢装具によって足関節の背屈を補助し、下垂足の防止や内外反の制限を行って歩行の安全性を高めます。

国家試験のポイント

国家試験では、ブルンストロームステージの各段階における運動特徴の定義や、短下肢装具の適応と目的に関する知識が問われます。また、一過性脳虚血発作の特徴についても重要な出題ポイントです。

間違えやすいところ

神経症状が24時間以内に完全に消失する一過性脳虚血発作と、24以上持続し組織壊死を伴う脳梗塞との違いに注意が必要です。また、短下肢装具と長下肢装具の適応の違いを明確に区別することが求められます。

脳卒中が問われる国家試験問題(5問)

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