脳卒中片麻痺患者に短下肢装具を使用する主な目的はどれか。
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正解は2番
解説
脳卒中片麻痺患者では、麻痺側の下肢において足関節背屈筋の麻痺や弱化により、遊脚期につま先が垂れ下がる「下垂足」が生じやすい。短下肢装具(AFO)を使用することで、足関節の背屈を補助して下垂足を矯正し、立脚初期の接地を安定させ、内外反を制限して歩行の安全性を高めることができる。
選択肢ごとの解説
- 1. 上肢の連合反応の誘発は治療や運動療法においてむしろ抑制すべき異常運動パターンであり、装具の目的ではない。
- 2. 正解。脳卒中片麻痺患者では、麻痺側の下肢において足関節背屈筋の麻痺や弱化により、遊脚期につま先が垂れ下がる「下垂足」が生じやすい。短下肢装具(AFO)を使用することで、足関節の背屈を補助して下垂足を矯正し、立脚初期の接地を安定させ、内外反を制限して歩行の安全性を高めることができる。
- 3. 膝関節の完全な屈曲制限は、短下肢装具ではなく主に膝関節装具や長下肢装具の目的である。
- 4. 体幹の回旋可動域の増大は、装具療法の目的ではなく、体幹の柔軟性を高めるストレッチングなどの理学療法が担う。
国試ポイント
脳卒中片麻痺のリハビリテーションで用いられる短下肢装具(AFO)の適応と目的(下垂足の矯正、足関節の安定)は頻出である。
覚え方
短下肢装具 = 下垂足(足首)の味方
対になる知識
長下肢装具は膝関節および足関節の支持と安定を図り、立位保持が困難な例に対して用いられる。一方、短下肢装具は、脳卒中片麻痺患者などで問題となる下垂足の矯正と足関節の安定化を図り、効率的な歩行を再建する目的で使用される。
関連知識
短下肢装具にはプラスチック製(AFO)や金属製のものがあり、患者の麻痺の程度や痙縮の強さに応じて適切に選択される。脳卒中片麻痺の歩行再建においては、早期からの装具活用と歩行練習が麻痺の機能回復や安全性の確保に極めて有効である。