膝関節痛
その他
はじめに
膝関節痛は、スポーツ障害や加齢などに伴い膝の周辺に生じる痛みの総称です。東洋医学の経穴を用いた局所治療や、整形外科的な特異的テストによる鑑別診断が重要となります。
押さえる内容
膝関節痛を引き起こす代表的な疾患として、ランナーや自転車競技選手にみられる腸脛靱帯炎や、成長期のスポーツ少年少女に多いオスグッド・シュラッター病などがあります。腸脛靱帯炎は大腿骨外側上顆と腸脛靱帯の摩擦によって生じ、オスグッド・シュラッター病は脛骨粗面における大腿四頭筋の牽引力が原因となります。治療や評価においては、グラスピングテストなどの誘発テストや、風市や膝陽関、髀関といった下肢の経穴が選択されます。
国家試験のポイント
国家試験では、膝関節外側の痛みを評価するグラスピングテストや内反ストレステストの適応、および関連する経穴の位置や適応がよく問われます。疾患ごとの病態発生部位や原因筋と、それに近接する経穴との関係を正確に区別することが求められます。
間違えやすいところ
腸脛靱帯炎を評価するグラスピングテストと、外側側副靱帯損傷を評価する内反ストレステストは混同しやすいので注意が必要です。また、腸脛靱帯の動的摩擦を見るグラスピングテストと、静的な緊張度を評価するオーバーテストの目的の違いも整理しておく必要があります。