オスグッド・シュラッター病の原因筋である大腿直筋の過剰な牽引力に対する治療として、同筋の起始部近傍に位置する胃経の経穴はどれか。
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正解は3番
解説
オスグッド・シュラッター病は、成長期のスポーツ少年少女に多くみられる脛骨粗面の牽引性骨端症であり、大腿四頭筋(特に膝蓋骨を介して脛骨粗面に付着する大腿直筋など)の過剰な牽引力が原因となる。大腿直筋の起始部は下前腸骨棘であり、その近傍には足の陽明胃経の経穴である髀関が位置する。したがって、大腿直筋の過剰な牽引力や緊張を緩和するための施術において、その起始部近傍に位置する髀関が選択される。
選択肢ごとの解説
- 1. 梁丘は足の陽明胃経の経穴であるが、膝蓋骨上縁から2寸上に位置し、主に膝蓋腱炎(ジャンパー膝)などの膝蓋靭帯周囲の症状に対して用いられる。
- 2. 足三里は足の陽明胃経の経穴であり、下腿前外側に位置する下合穴であるため、大腿直筋の起始部付近の病変に対する治療穴としては適さない。
- 3. 正解。オスグッド・シュラッター病は、成長期のスポーツ少年少女に多くみられる脛骨粗面の牽引性骨端症であり、大腿四頭筋(特に膝蓋骨を介して脛骨粗面に付着する大腿直筋など)の過剰な牽引力が原因となる。大腿直筋の起始部は下前腸骨棘であり、その近傍には足の陽明胃経の経穴である髀関が位置する。したがって、大腿直筋の過剰な牽引力や緊張を緩和するための施術において、その起始部近傍に位置する髀関が選択される。
- 4. 血海は足の太陰脾経の経穴であり、膝蓋骨内上角の近傍に位置するため、本問の大腿直筋起始部の過剰牽引に対する治療穴としては不適切である。
国試ポイント
スポーツ障害の原因筋と、それに近接する解剖学的位置にある経穴の関係を問う問題が頻出である。特に大腿四頭筋に関連する胃経の経穴(髀関、梁丘など)の位置と適応を正確に区別できるようにする。
覚え方
大腿直筋の付け根(起始部)付近=髀関(股関節に近い)、膝蓋骨の上=梁丘と覚えると整理しやすい。
対になる知識
オスグッド・シュラッター病が脛骨粗面という大腿四頭筋の停止部の障害であるのに対し、膝蓋靭帯炎は膝蓋骨の上下縁における靭帯の付着部炎として生じる。ジャンパー膝の治療では、大腿四頭筋の緊張緩和や局所の疼痛軽減を目的として、膝蓋骨周辺に位置する梁丘や血海、あるいは圧痛点などの経穴が考慮される。このように、疾患ごとの解剖学的な病態発生部位と関連する筋の走行を正確に区別して覚えることが重要である。
関連知識
大腿四頭筋は、大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の4つの筋から構成され、すべて膝関節伸展に作用する。オスグッド・シュラッター病は成長期の脛骨粗面の骨端軟骨障害である。