長距離ランニング後に膝外側の痛みを訴える患者に対し、腸脛靱帯炎を疑い検査を行った。膝関節屈伸時に大腿骨外側上顆部での摩擦や疼痛を誘発するテストはどれか。
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正解は4番
解説
グラスピングテスト(ノーブルコンプレッションテスト)は、患者を仰臥位または側臥位にし、膝関節を屈伸させることで大腿骨外側上顆部と腸脛靱帯の摩擦による疼痛を誘発させ、腸脛靱帯炎を診断するテストである。
選択肢ごとの解説
- 1. パテラグラインディングテストは、膝蓋大腿関節の軟骨障害などを評価するテストである。
- 2. これは腸脛靱帯の短縮を評価するテストの説明。本問の摩擦痛誘発ではグラスピングテスト
- 3. これは股関節屈曲拘縮を評価するテストの説明。本問の膝外側痛誘発ではグラスピングテスト
- 4. 正解。グラスピングテスト(ノーブルコンプレッションテスト)は、患者を仰臥位または側臥位にし、膝関節を屈伸させることで大腿骨外側上顆部と腸脛靱帯の摩擦による疼痛を誘発させ、腸脛靱帯炎を診断するテストである。
国試ポイント
ランナー膝(腸脛靱帯炎)の誘発テスト名(グラスピングテスト)と、その手技・目的の組み合わせが問われる。
覚え方
グラスを掴む(グラスピング)ように外側顆を押さえて膝を曲げ伸ばしする。
対になる知識
腸脛靱帯炎における動的摩擦を誘発して疼痛を見るグラスピングテストに対し、腸脛靱帯自体の短縮や緊張度を静的に評価するテストとしてはオーバーテストが挙げられる。両者はともに腸脛靱帯の病態評価に用いられるが、動的負荷か静的伸張かという点で検査の目的が異なる。
関連知識
腸脛靱帯炎は、ランニング時の膝屈伸運動に伴い、腸脛靱帯が大腿骨外側上顆と繰り返し擦れ合うことで生じる摩擦障害である。グラスピングテストでは、患者の膝関節を軽度屈曲位にした状態で大腿骨外側上顆部に圧迫を加えつつ屈伸させることで特有の疼痛を誘発する。