小児のアトピー性皮膚炎について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
小児のアトピー性皮膚炎では、湿疹病変の好発部位は年齢によって異なりますが、乳児期以降の小児期では、皮膚の摩擦や刺激を受けやすい肘窩や膝窩といった四肢大関節の屈側、頸部、顔面などに特徴的に出現することが多いため、選択肢2は正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. アトピー性皮膚炎の患者では、フィラグリン遺伝子の異常などにより皮膚のバリア機能が低下しているため、外部刺激が侵入しやすくアレルゲン感作や炎症を引き起こしやすい状態です。したがって、「亢進している」は誤りです。 正しくは:皮膚のバリア機能が低下している。
- 2. 正解。小児期のアトピー性皮膚炎では、頸部、肘窩、膝窩、足首、手首といった、皮膚が擦れやすく汗がたまりやすい屈側に湿疹を認めやすいことが特徴です。
- 3. アトピー性皮膚炎は主にIgE抗体が関与するI型アレルギー(即時型アレルギー)が関与しています。Ⅲ型アレルギー(免疫複合体型アレルギー)は血清病や薬剤アレルギー、関節リウマチなどの疾患で認められます。したがって、「Ⅲ型アレルギーが関与している」は誤りです。 正しくは:I型アレルギーが関与している。
- 4. アトピー性皮膚炎の治療の第一選択は、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏などの抗炎症外用薬による炎症のコントロールと、保湿剤によるスキンケアです。抗ヒスタミン薬の内服は、かゆみが強い場合などに対症療法として補助的に用いられますが、第一選択ではありません。 正しくは:ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏などの抗炎症外用薬による炎症のコントロールと、保湿剤によるスキンケアが第一選択である。
国試ポイント
小児アトピー性皮膚炎の臨床像、病態生理、治療の原則を理解する。
混同注意
アトピー性皮膚炎の好発部位は年齢によって変化する点(乳児期は顔面・頭部、体幹伸側も)、アレルギー型と関与する免疫細胞の区別、治療薬の選択順序。
次に同じ論点が出たら
小児のアトピー性皮膚炎に関する問題では、好発部位の年齢による違い、バリア機能障害の有無、関与するアレルギー型、治療の第一選択薬について問われることが多いので、これらのポイントに注目して判断します。
覚え方
小児のアトピー性皮膚炎に関する問題では、好発部位の年齢による違い、バリア機能障害の有無、関与するアレルギー型、治療の第一選択薬について問われることが多いので、これらのポイントに注目して判断します。
対になる知識
アトピー性皮膚炎の好発部位は年齢によって変化する点(乳児期は顔面・頭部、体幹伸側も)、アレルギー型と関与する免疫細胞の区別、治療薬の選択順序。
関連知識
アトピー性皮膚炎の診断基準(日本皮膚科学会)、アレルギー疾患の分類(I型〜IV型)、スキンケアの重要性、ステロイド外用薬の選択と使用法、タクロリムス軟膏、デュピルマブなどの新規治療。