病気の解説
こむら返り
別名:こぶら返り、攣り、攣る、有痛性筋痙攣
受診の目安
こむら返りでは、痛みを伴うことがあり、足や足指が下へ屈曲することがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、整形外科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
こむら返りは、ふくらはぎなどの筋肉が不意に強く収縮して起こる現象です。夜間に起こることが多いほか、運動中や運動後、安静時にも起きることがあります。特に睡眠時のふくらはぎや足の筋肉に痛みを伴うことが多く、痛みは通常は良性です。けいれんのリスクや強さは、脱水状態やふくらはぎの張り、運動不足・ストレッチ不足、体液の蓄積などが関係すると考えられています。
主な症状
症状は、筋肉のけいれんとして現れ、特にふくらはぎや足の筋肉で起こることが多いです。痛みを伴うことがあり、足や足指が下へ屈曲することがあります。筋肉のけいれんには個人差があり、時には他の痛みや感覚の異常を伴うこともあります。
原因
こむら返りの原因として、ふくらはぎの筋肉の張りや運動不足、脱水、下肢のむくみなどが挙げられています。薬剤や内科的な病気、アルコール使用なども関係することがあります。
病態
筋肉のけいれんは筋肉の収縮が不規則に起こる現象で、ふくらはぎの痛みを伴うことがあります。原因として考えられる要因には脱水、電解質の異常、薬剤の影響、ホルモンの病気などがあり得ます。
リスク因子
リスクを高める要因には、脱水、ふくらはぎの張り、運動不足、ストレッチ不足、体液の蓄積(浮腫)などが含まれます。また薬剤の使用やアルコール摂取、甲状腺機能低下症なども関係することがあります。
検査と診断
検査
血液検査で血糖値や電解質(カルシウム・マグネシウムなど)を調べることがあります。必要に応じて筋電図検査やMRIが行われることがあります。
診断
診断は病歴と身体診察の結果に基づき行われ、検査は状況に応じて選択されます。筋肉のけいれんが広範囲な場合には追加の検査が検討されます。
鑑別
筋肉のけいれんと似た症状を引き起こす病気には、ジストニアやテタニー、脚の末梢動脈疾患による痛みなどがあります。これらはけいれんと異なる特徴を持つことがあります。
治療
治療
原因がわかればその治療を行います。けいれんが起きたときは、けいれんを起こしている筋肉を伸ばすと緩和することがあります。薬剤の長期服用は有効性が不確かで副作用のリスクがあるため一般的に推奨されません。必要に応じて他の薬剤が検討されることがあります。
使われる薬
再発予防の薬剤としてカルシウムサプリメントやマグネシウム、ベンゾジアゼピン系薬剤などが挙げられますが、有効性は証明されていない場合が多く副作用の可能性もあります。キニーネは副作用が多く推奨されません。メキシレチンは状況により役に立つことがあります。
手術・処置
筋肉のけいれんが起きる筋肉を伸ばす運動(ランナーストレッチなど)を行うことがあります。必要に応じて筋電図やMRIなどの検査が行われます。
経過と生活
合併症
こむら返り自体は通常は良性ですが、脚のけいれんが広範囲に及ぶ場合や他の病気に起因する可能性がある場合には診察が必要です。
生活上の注意
予防のためには、就寝前・運動前後のストレッチ、水分補給、カフェインの控え、禁煙、神経を刺激する薬の使用を避けるなどが勧められます。ランナーストレッチはふくらはぎのけいれん予防に有効とされています。
予防
予防が最も大切とされ、適切なストレッチ、水分補給、カフェイン控え、喫煙の制限、刺激物の使用を避けるなどの対策が挙げられています。ランナーストレッチが特に推奨されています。
経過・予後
けいれんは軽症で治まることが多く、適切な対策で改善することがあります。
経過・予後
通常は良性で、適切な対策で再発を抑えることが期待されますが、個人差があります。
こむら返りと関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
整形外科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。