病気の解説

サルコイドーシス

別名:サルコイドージス、類肉腫症

まず相談する診療科呼吸器内科
この解説の項目6項目

受診の目安

サルコイドーシスでは、胸部の異常が見つかることもあり、痛みや発熱、息切れなどが生じる場合もありますが、症状が出ないことも少なくありません。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、呼吸器内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

サルコイドーシスは、体のいろいろな場所に小さな炎症性の塊(肉芽腫)ができる病気です。多くの場合、症状がほとんどなく経過します。年齢や性別、できる場所によって症状は異なりますが、進行しない軽い経過のことが多いと説明されています。

主な症状

症状の現れ方は人によって異なります。胸部の異常が見つかることもあり、痛みや発熱、息切れなどが生じる場合もありますが、症状が出ないことも少なくありません。

検査と診断

診断

診断には胸部の画像検査や生検が重要です。リンパ節腫大や胸部の異常が見つかることが多く、確定には組織のサンプルを観察して肉芽腫の有無を確認します。超音波ガイド下の針生検は肺に病変がある場合には高い精度とされます。皮膚の異常や浅いリンパ節、結膜などから組織を採取することもあります。肝臓の診断は難しいことがあり、一般的には行われません。心臓や脳など他の臓器に関わる症状がある場合には、関連する検査が行われることがあります。結核のかんがえ方を区別するためにツベルクリン検査などが行われることがあります。

治療

治療

多くの人では治療は必要ありません。痛みや発熱などの症状を緩和するためには非ステロイド系抗炎症薬が使われることがあります。息切れや胸痛、発熱などの症状があり、病気の抑制が必要と判断される場合にはコルチコステロイドが使われます。コルチコステロイドは症状を緩和し、一時的に組織の損傷を遅らせる効果があるとされていますが、肺の長期的な瘢痕化を防ぐとは限りません。血液中のカルシウム濃度が高い場合にも使われることがあります。食事や日光の管理なども記載されていますが、具体的な指示は医師の判断に従います。

経過と生活

経過・予後

肺のサルコイドーシスでは、およそ2/3の人で自然に改善または完治します。リンパ節腫大や肺の炎症があっても、数カ月から数年で消えることがあります。一方で慢性化する人もいます。再発は約5%程度とされています。眼や呼吸器、その他の器官の病変で機能障害が生じることもあり、死亡につながるケースは少なくありません。最も多い死因は重度の心臓障害です。

呼吸器内科で扱うほかの病気

国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。