病気の解説

ばね指

別名:バネ指、弾発指

まず相談する診療科整形外科
関係する症状手・指の痛み
この解説の項目5項目

受診の目安

ばね指では、初期には指を曲げる時の痛みが生じ、MP関節のひら側やPIP関節の甲側に痛みを感じることがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、整形外科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。

基本

概要

ばね指は、指の屈筋腱が腱鞘の中を滑りにくくなることで起こる指の動きの障害です。初期には痛みがあり、指を曲げたり伸ばしたりする動作で引っ掛かりやすくなります。悪化すると、指が曲がったまま伸びにくくなることや、伸ばそうとすると引っ掛かる現象が見られることがあります。男女ともに起こり得ますが、更年期や妊娠中・授乳中の女性に多くみられ、親指・中指・薬指に起こりやすいとされています。朝方に症状が強くなる傾向があります。

主な症状

初期には指を曲げる時の痛みが生じ、MP関節のひら側やPIP関節の甲側に痛みを感じることがあります。指を伸ばすことが難しくなることがあり、ばね現象として引っ掛かりを感じることがあります。症状が長く続くと、指を伸ばせなくなる、または伸びたまま曲がった状態が続くことがあります。経過が長くなると、隣の指にも影響が出ることがあります。

検査と診断

鑑別

本資料には他の疾患の検討や鑑別についての詳述は含まれていません。

治療

治療

痛みが強くばね現象が軽い場合には、炎症を抑える作用の強いステロイド剤を腱鞘内に注射します。水溶性のステロイドはほとんど効果がないため、脂溶性のものを極微量用います。ばね現象が強い場合には腱の通過障害を解消することが必要で、腱鞘の入り口(A1プーリー)を広げるリハビリを行います。これで改善しない場合は手術が検討されます。手術は、皮膚を切らずに針の先でA1プーリーを切開する方法があり、術後は2日を過ぎれば日常動作を再開しやすくなります。関節の拘縮や腱の滑走障害が強い場合には、A1プーリーの切開に加えて腱鞘滑膜切除などが必要になることがあります。リハビリテーションは、手術の有無にかかわらず重要です。

ばね指と関係する症状

症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。

整形外科で扱うほかの病気

国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

参考: ばね指(腱鞘炎)の症状・原因・治療について|東京都中央区の東日本橋整形外科 手のクリニック(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。