病気の解説
急速進行性糸球体腎炎
緊急性の高い症状
息苦しさ、血の混じった痰、意識がぼんやりするなどの症状は、腎臓の働きの急な悪化や肺出血のおそれがあります。すぐに救急外来を受診し、意識がおかしいときは救急車(119)を呼んでください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
急速進行性糸球体腎炎は、腎臓の働きが数週間から数か月という短い期間で急に悪くなる病気です。早く診断して治療を始めれば進行を止められる可能性があり、遅れると透析が必要になることもあります。初めは微熱やだるさなどはっきりしない症状のことが多く、症状だけで病名は判断できないため、尿検査・血液検査が必要です。
早めに受診:目で見てわかる血尿(ピンク色・コーラ色の尿)、尿の量が減った、むくみ、微熱・だるさ・食欲不振が続くときは、早めに医療機関(腎臓内科・内科)を受診してください。
健診で尿の異常を指摘されたとき:血尿などを指摘されたら放置せず受診してください。健診で見つかることもあります。
治療中・治療後の人:再発することがあるため、退院後も定期的な通院と検査を続け、ステロイドなどの薬は自己判断でやめないでください。
出典:難病情報センター「急速進行性糸球体腎炎(指定難病220)」、NIDDK「Glomerular Diseases」
基本
概要
急速進行性糸球体腎炎(RPGN)は、腎臓の糸球体に炎症が起こり、急速に腎機能が低下する病気です。主に、抗GBM抗体介在型、免疫複合体介在型、pauci-immune型の3つのタイプに分類されます。これらのタイプは、原因や症状が異なりますが、いずれも早期の治療が重要です。
主な症状
急速進行性糸球体腎炎の症状は、脱力感や疲労感、発熱、悪心、嘔吐、食欲不振、関節痛、腹痛などが見られます。また、血尿が突然現れることがあり、約50%の患者は浮腫を伴います。腎不全が進行する前の4週間以内に急性インフルエンザ様の症状を経験することもあります。
検査と診断
診断
急速進行性糸球体腎炎の診断には、腎不全が数週間から数カ月で進行すること、尿検査で血尿や赤血球円柱が確認されることが含まれます。血清学的検査や腎生検も行われ、血清クレアチニン値が高いことが一般的です。
治療
治療
急速進行性糸球体腎炎の治療には、コルチコステロイドやシクロホスファミド、リツキシマブ、血漿交換が用いられます。治療は早期に開始することが望ましく、特に腎機能が悪化する前に行うことが重要です。
経過と生活
経過・予後
急速進行性糸球体腎炎の自然寛解はまれで、未治療の場合、80~90%の患者が6カ月以内に末期腎不全に進行します。しかし、早期に治療を受けることで予後が改善する可能性があります。年齢や腎機能の状態が予後に影響を与えることがあります。
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出典
参考: MSDマニュアルプロフェッショナル版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:難病情報センター「急速進行性糸球体腎炎(指定難病220)」 / NIDDK「Glomerular Diseases」(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。