病気の解説

慢性糸球体腎炎

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受診の目安

  • 健康診断や学校の尿検査で、血尿や蛋白尿を指摘されたとき(Cleveland Clinic)(日本小児腎臓病学会)
  • 尿が茶色・ピンク・赤っぽい、泡立ちが目立つなど、尿の見た目が変わったとき(Cleveland Clinic)(NIDDK)
  • まぶたや顔、足のむくみが続くとき(Cleveland Clinic)(NIDDK)
  • 血圧が高いと言われたとき(NIDDK)

まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて腎臓内科(子どもの場合は小児科・小児腎臓の専門医)で詳しく調べます(Cleveland Clinic)。この病気は何年も自覚症状がないことがあり(NIDDK)、症状だけで診断することはできません。尿検査の異常は、症状がなくても放置しないことが大切です。

基本

慢性糸球体腎炎とは

腎臓には、血液をこして尿をつくる小さなフィルター(糸球体)がたくさんあります。この糸球体に炎症が起こり、血尿や蛋白尿などの尿の異常が長い期間続く状態を慢性糸球体腎炎といいます(日本小児腎臓病学会)。ひとつの病気の名前ではなく、IgA腎症、紫斑病性腎炎、膜性腎症などさまざまな病気をまとめた呼び方です(日本小児腎臓病学会)。ゆっくり進むことが多く、腎臓の働きが少しずつ低下していくことがあります(Cleveland Clinic)(NIDDK)。

主な症状

初めのうちは症状がほとんどなく、検査で偶然見つかることがよくあります(NIDDK)(Cleveland Clinic)。

  • 血尿(目で見てわかる場合と、顕微鏡でしかわからない場合があります)
  • 蛋白尿(尿が泡立ちやすくなることがあります)
  • むくみ、体重の増加
  • 高血圧
  • 頭痛、肩こり、めまい、だるさ

(NIDDK)(Cleveland Clinic)(日本小児腎臓病学会)

原因・なりやすい要因

正確な原因はまだわかっていませんが、多くは免疫の仕組みの異常によって起こると考えられています(日本小児腎臓病学会)。原因となる病気には、IgA腎症、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症、ループス腎炎のほか、一部の感染症(B型・C型肝炎など)、遺伝性の病気(アルポート症候群など)があります(NIDDK)(日本小児腎臓病学会)。急性の腎炎のあと、年月を経て慢性化することもあります(Cleveland Clinic)。

検査と診断

診断

  • 尿検査:蛋白や赤血球が出ていないかを調べます(NIDDK)。
  • 血液検査:クレアチニンなどで腎臓の働きを調べます(NIDDK)(Cleveland Clinic)。
  • 画像検査:超音波やCTで腎臓の形を確認します(NIDDK)。
  • 腎生検:腎臓の組織を少し取って顕微鏡で調べる検査で、どのタイプの腎炎かを確定するのに必要とされます(日本小児腎臓病学会)(NIDDK)。

治療

治療

治療は原因となる病気のタイプや腎臓の傷み具合によって変わり、腎臓の働きをできるだけ守ることが目標です(NIDDK)(Cleveland Clinic)。

  • 血圧を下げる薬:ACE阻害薬やARBと呼ばれる薬は、血圧を下げるとともに尿の蛋白を減らし、進行をゆるやかにするとされます(NIDDK)。
  • むくみをとる薬:利尿薬で余分な水分と塩分を出します(NIDDK)(日本小児腎臓病学会)。
  • 炎症を抑える薬:タイプや重さによって、ステロイド薬や免疫抑制薬が使われます(NIDDK)(日本小児腎臓病学会)。
  • その他:SGLT2阻害薬が進行を遅らせる目的で使われることもあります(NIDDK)。
  • 腎不全になった場合:透析(血液透析・腹膜透析)や腎移植が検討されます(NIDDK)。

日常生活の注意・セルフケア

食事や運動の制限は病状によって異なります。必ず医療機関の指示を優先してください。

  • 食塩をとりすぎないよう勧められることが多いです(NIDDK)(Cleveland Clinic)。
  • 蛋白尿が多い場合や血圧が高い場合は、激しい運動を控えるよう指導されることがあります(日本小児腎臓病学会)。
  • 市販の痛み止めの一部(NSAIDs)は腎臓に影響することがあるため、使い方は医師や薬剤師に相談します(NIDDK)(Cleveland Clinic)。
  • 病気と診断されたら、定期的に腎臓の検査を受けます(Cleveland Clinic)。

経過と生活

経過

経過はタイプによって大きく異なります。ゆっくり進むことが多く、治療でよくなる場合もありますが、再発したり、治療に反応しにくく腎不全へ進んだりする場合もあります(NIDDK)(Cleveland Clinic)。早めに見つけて治療を続けることが、腎臓の働きを守ることにつながります。

腎臓内科で扱うほかの病気

国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

日本小児腎臓病学会「慢性糸球体腎炎」(患者さん向け資料) / NIDDK「Glomerular Diseases」 / Cleveland Clinic「Glomerulonephritis (GN)」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。