病気の解説

胎便吸引症候群

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受診の目安

  • 胎便吸引症候群は生まれた直後に起こり、ほとんどの場合、出産した施設や新生児集中治療室(NICU)で新生児科・小児科の医師が診断・治療します。
  • 入院中に、赤ちゃんの呼吸が速い、息をするたびに胸やあばらがへこむ、うなるような声を出す、顔色や唇が青っぽいといった様子に気づいたら、すぐに担当の医師・看護師に伝えてください。
  • 治療の内容(吸引、酸素、人工呼吸器など)や見通しについての疑問や不安は、遠慮なく担当医に相談してください。多くの赤ちゃんは数日で改善するとされています。
  • 退院後の受診の時期や注意点は、担当医の指示に従ってください。

症状だけで病名を見分けることはできません。気になる症状があれば自己判断せず、医療機関で診察を受けてください。

出典:UCSF Benioff Children's Hospitals: Meconium Aspiration Syndrome、Children's National Hospital: Meconium Aspiration Syndrome

基本

概要

胎便吸引症候群は、生まれてすぐの新生児に起こる呼吸のトラブルです。胎便が羊水や体表に認められると、呼吸困難を引き起こすことがあります。呼吸が速くなったり、胸壁がへこむような動き、うめき声のような呼吸音、皮膚や唇の青色(チアノーゼ)などが見られることがあります。血圧が低下することもあるとされています。出産直後に胎便が見つかると、胎便吸引症候群が疑われます。

主な症状

新生児の呼吸が苦しそうで、胸部の動きが気になることがあります。場合によっては皮膚の色が青みがかることや、口・鼻の粘膜の色の変化が見られることがあります。胎便が臍帯や爪床、皮膚に変色を起こすこともあります。血圧が低下することもあるとされています。

検査と診断

診断

診断は、出生時に羊水中や新生児の体表に胎便が認められ、呼吸障害がある状態を基に行われます。胸部X線検査の所見で診断を確定します。感染を調べるために血液培養が行われることがあります。

治療

治療

必要に応じて胎便の吸引を試みます。分娩後に呼吸困難が見られる場合、気道確保のために気管挿管や人工呼吸器の管理、あるいはCPAPを使うことがあります。新生児は状況によりNICUへ入ります。人工呼吸器や酸素が必要な場合は、肺への損傷を避けるため設定を低く保つようにします。肺のサーファクタントが投与されることがあり、気胸や新生児遷延性肺高血圧症などの合併症に注意してモニタリングします。できるだけ早く必要な介入を終了するようにします。

経過と生活

経過・予後

生存した場合には喘息や脳性麻痺、発達遅滞などの合併症を発症するリスクが高まるとされています。ただし重症例では新生児遷延性肺高血圧症を起こすことがあり、死亡に至ることもあります。

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出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:UCSF Benioff Children's Hospitals: Meconium Aspiration Syndrome / Children's National Hospital: Meconium Aspiration Syndrome(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。