病気の解説
脊索腫
受診の目安
脊索腫では、腫瘍の発生部位によって異なります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、がん治療科(腫瘍内科・外科)を受診してください。
基本
概要
脊索腫は、胎生期における脊索の遺残組織から発生する腫瘍です。この腫瘍は、頭蓋や脊椎に沿ってさまざまな部位にできることがありますが、特に頭蓋底や仙骨部に多く見られます。具体的には、脊索腫の約50%が仙骨部に、35%が頭蓋底に、15%が脊椎に発生するとされています。頭蓋底脊索腫はまれな疾患であり、全脳腫瘍の中での発生率は低いですが、成人の全年齢層に影響を及ぼす可能性があります。
主な症状
脊索腫の症状は、腫瘍の発生部位によって異なります。よく見られる症状の一つは複視で、物が二重に見えることがあります。また、腫瘍が斜台の上方に位置する場合は視力や視野に影響を及ぼすことがあり、下方にある場合は嚥下障害や嗄声(声がかすれる)といった症状が現れることがあります。さらに、腫瘍が大きくなると鼻腔や咽頭に進展し、鼻づまりや嚥下障害が生じることもあります。
原因
脊索腫は、胎生期における脊索の遺残組織に由来する腫瘍です。脊索は、脊椎の発生に関与する重要な構造ですが、何らかの理由でその一部が残ることで腫瘍が形成されると考えられています。具体的な原因については明確ではありませんが、遺伝的要因や環境要因が関与している可能性があります。
検査と診断
検査
脊索腫の診断には、主にMRI(磁気共鳴画像法)やCT(コンピュータ断層撮影)が用いられます。これらの画像診断により、腫瘍の位置や大きさ、周囲の組織との関係を把握することができます。腫瘍は通常、硬膜外に存在しますが、再発時や初めて発生した際に硬膜内に進展している場合もあります。腫瘍内には石灰化が見られることがあり、腫瘍の増大に伴って骨の小片が取り込まれることもあります。腫瘍の種類を特定するためには、手術による組織診断が重要です。
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出典
参考: 国立がん研究センター がん情報サービス(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。