肝鬱気滞に起因する脇腹の痛みに対し、五行穴の特性を利用した治療穴を選び、迎随の補瀉を考慮して斜めに鍼を刺入する際、適切な経穴はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は1番
解説
肝鬱気滞による脇痛に対しては、肝経の気血を調節し疏肝理気を行う必要がある。足厥陰肝経の原穴であり、五行穴の木穴でもある太衝は、肝の疏泄機能を高めて気滞を改善するのに最も適切な経穴である。迎随の補瀉を用いて刺入する際も、経絡の走行に沿わせることで効果を高める。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。肝鬱気滞による脇痛に対しては、肝経の気血を調節し疏肝理気を行う必要がある。足厥陰肝経の原穴であり、五行穴の木穴でもある太衝は、肝の疏泄機能を高めて気滞を改善するのに最も適切な経穴である。迎随の補瀉を用いて刺入する際も、経絡の走行に沿わせることで効果を高める。
- 2. 陥谷は足陽明胃経の兪土穴(および滎水穴の性格も持つ)であり、胃熱の清熱や足背の浮腫などに用いられる。肝鬱気滞の脇痛に対する治療穴としては不適切である。
- 3. 侠渓は足少陽胆経の滎水穴であり、清熱や胆経の経気調整には用いられるが、肝経の原穴であり疏肝作用の強い太衝が肝鬱気滞の主治としてより代表的である。
- 4. 内庭は足陽明胃経の滎火穴であり、胃火熾盛による歯痛や消穀善飢などの胃熱症状を鎮めるのに用いられる。肝の病証には直接関与しない。
国試ポイント
病証(胃熱証や肝鬱気滞など)に対し、適切な経絡の五行穴や原穴を選定できるかを問う。経絡の陰陽・五行の配当と主治効能の結びつきが鍵となる。
覚え方
肝の原穴かつ輸木穴=太衝、胃の滎火穴=内庭
対になる知識
胃火熾盛や胃熱に対しては、足陽明胃経の滎穴である内庭や兪穴である陥谷を用いて熱を清す治療が行われる。これに対して肝鬱気滞による脇腹の痛みなどには、足厥陰肝経の原穴であり五行の木穴でもある太衝が選択され、経脈の循行部位と病証に応じた五行穴の使い分けが重要となる。
関連知識
五行穴(五兪穴)は井・栄・輸・経・合の5つからなり、陰経は木・火・土・金・水、陽経は金・水・木・火・土の五行が配当される。迎随の補瀉は気の流れに逆らう(迎う)と瀉、従う(随う)と補になる。