腰痛患者において、非器質的な疼痛要素や詐病の可能性を評価する多項目にわたる複合的な検査はどれか。
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正解は1番
解説
ワデル徴候(Waddell's signs)は、腰痛患者における非器質的要因(心理社会的要因や心因性、詐病など)をスクリーニングするための5つのカテゴリー(過剰反応、非解剖学的圧痛、感度テスト、下肢挙上テストの矛盾、局所的でない感覚障害など)からなる複合的な臨床検査である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ワデル徴候(Waddell's signs)は、腰痛患者における非器質的要因(心理社会的要因や心因性、詐病など)をスクリーニングするための5つのカテゴリー(過剰反応、非解剖学的圧痛、感度テスト、下肢挙上テストの矛盾、局所的でない感覚障害など)からなる複合的な臨床検査である。
- 2. ラセーグテストは、仰臥位で下肢を伸展したまま挙上し、坐骨神経の伸張による下肢痛や坐骨神経痛を評価する器質的疾患の検査である。
- 3. フリップ徴候は、坐位で膝関節を他動的に伸展させ、疼痛の訴えや表情変化を観察することで詐病の可能性を評価する単一のテストである。「多項目にわたる複合的な検査」という条件には合致しない。
- 4. ケンプ徴候は、患者を立位または坐位で体幹の後屈・回旋・側屈を行わせ、椎間関節の圧迫や椎間板へのストレスによる局所の腰痛や下肢への放散痛を誘発するテストである。
国試ポイント
腰痛の身体所見において、器質的疾患のテスト(ラセーグ、ケンプ)と、非器質的・心因性要素を評価するテスト(ワデル徴候)の違いを明確に区別して覚える。
覚え方
ワデル=いくつかの項目(多項目)でワッと驚く非器質的テスト
対になる知識
腰痛の検査において、神経根のストレッチや椎間関節の圧迫といった解剖学的・器質的な病変を証明するためのラセーグテストやケンプ徴候などの理学検査に対し、患者の訴える疼痛の強さと実際の他覚的所見との間に矛盾がないかを評価するワデル徴候などの非器質的(心因性)評価テストを対比して覚えることが重要である。
関連知識
ワデル徴候は、腰痛患者において非器質的な要因や過剰な心理社会的ストレス、あるいは機能的な増悪因子が含まれていないかをスクリーニングするための複合的な身体診察サインである。浅い触圧痛や非解剖学的な感覚障害など複数の項目から構成され、臨床評価の参考とされる。