生体に照射してもイオン化しない放射線はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
赤外線は電磁波の一種であり、そのエネルギーは原子や分子を励起させるには十分ですが、原子から電子を叩き出すほどのエネルギー(イオン化エネルギー)は持たないため、生体に照射してもイオン化作用を示しません。
選択肢ごとの解説
- 1. 陽子線は粒子線の一種で、高いエネルギーを持つため、生体内の原子から電子を叩き出しイオン化させる電離放射線です。放射線治療にも用いられます。 正しくは:陽子線は電離放射線であり、生体をイオン化させる。
- 2. 中性子線は非荷電粒子線ですが、物質に衝突すると原子核反応を起こし、間接的に電離作用をもたらす電離放射線です。特に生体への影響が大きいです。 正しくは:中性子線は電離放射線であり、生体をイオン化させる。
- 3. 正解。赤外線は電磁波の一種で、そのエネルギーは原子や分子を励起させるには十分ですが、原子から電子を叩き出しイオン化させるほどではないため、イオン化作用はありません。
- 4. エックス線は電磁波の一種で、高エネルギーを持ち、生体内の原子から電子を叩き出すことでイオン化させる電離放射線です。医療診断や放射線治療に広く用いられます。 正しくは:エックス線は電離放射線であり、生体をイオン化させる。
国試ポイント
放射線の生体作用のうち、イオン化作用の有無で放射線を分類すること。
混同注意
放射線の種類と、それぞれが持つエネルギー量および生体への作用(特にイオン化作用)の有無。
次に同じ論点が出たら
「イオン化しない放射線」という問いに対しては、電磁波のスペクトルにおいて、電離するエネルギー閾値よりも低いエネルギーを持つものを選択する。
覚え方
「イオン化しない放射線」という問いに対しては、電磁波のスペクトルにおいて、電離するエネルギー閾値よりも低いエネルギーを持つものを選択する。
対になる知識
放射線の種類と、それぞれが持つエネルギー量および生体への作用(特にイオン化作用)の有無。
関連知識
放射線には電離放射線(α線、β線、γ線、X線、陽子線、中性子線など)と非電離放射線(赤外線、可視光線、紫外線、マイクロ波、電波など)がある。電離放射線はDNA損傷を引き起こし発がんリスクがあるが、非電離放射線は主に熱作用や化学作用をもたらす。紫外線は非電離放射線ですが、高エネルギーの紫外線はDNAに損傷を与えることがあります。