骨盤底を形成し、仙骨から坐骨棘に起始する筋はどれか。
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正解は3番
解説
骨盤底を形成する骨盤隔膜は、主に肛門挙筋と尾骨筋から構成される。尾骨筋は、坐骨棘の内面および仙棘靱帯から起始し、尾骨および仙骨下部の側縁に停止する小さな三角形の筋である。骨盤底の後方を補強し、骨盤内臓器を下方から支えるとともに、尾骨を固定する働きを持つ。本問では仙骨および坐骨棘に関連する筋として尾骨筋が該当する。
選択肢ごとの解説
- 1. 内閉鎖筋は閉鎖膜の内面などから起こり、小坐骨孔を通って大転子の転子窩に停止する外旋筋であり、骨盤隔膜の構成筋ではない。
- 2. 梨状筋は骨盤内面(仙骨前面)から起こり、大坐骨孔を通って大腿骨の大転子に停止する筋であり、股関節の外旋に作用する。
- 3. 正解。骨盤底を形成する骨盤隔膜は、主に肛門挙筋と尾骨筋から構成される。尾骨筋は、坐骨棘の内面および仙棘靱帯から起始し、尾骨および仙骨下部の側縁に停止する小さな三角形の筋である。骨盤底の後方を補強し、骨盤内臓器を下方から支えるとともに、尾骨を固定する働きを持つ。本問では仙骨および坐骨棘に関連する筋として尾骨筋が該当する。
- 4. 浅会陰横筋は会陰浅区に存在する小さな筋であり、会陰体の支持に関与するが、骨盤隔膜を構成する筋ではない。
国試ポイント
骨盤隔膜を構成する筋肉は「肛門挙筋」と「尾骨筋」の2つである。このうち主たるものは肛門挙筋であるが、尾骨筋の位置と起始停止もあわせて問われる。
覚え方
骨盤隔膜=肛門挙筋 + 尾骨筋
対になる知識
骨盤隔膜は主に肛門挙筋と尾骨筋によって構成され、骨盤底を支える。これに対し、梨状筋や内閉鎖筋は骨盤壁から起こり大腿骨の大転子に停止して股関節の外旋を行う筋であり、骨盤底の支持組織ではなく股関節の運動に関与する。
関連知識
骨盤底は骨盤隔膜と尿生殖隔膜などからなり、腹腔内の圧力に抵抗して内臓を支える重要な構造である。骨盤隔膜を構成する尾骨筋は、坐骨棘および仙棘靱帯から起こり、尾骨および仙骨下部に停止する。解剖学的には他の哺乳類に比べてヒトでは退化傾向にある筋であるが、骨盤の後方支持組織として機能している。類似する骨盤底の筋である肛門挙筋の位置や作用も含めて正確に把握しておく必要がある。