精

東洋医学

はじめに

東洋医学における「精」は、人間の成長や生殖を司る根源的な物質であり、生命活動を維持する重要な基本物質です。「神」の物質的基礎としても働き、精神活動の安定を支える根本となっています。

何を指すか

東洋医学において精は、人間の生命活動の根源となる物質を指しています。広くは気血津液の総称や人体を維持する気全体を意味することもありますが、特に「精」は先天の精と后天の精に分かれ、生長・発育・生殖を司る役割を持ちます。

基本の考え方

精は気・血・津液などとともに人体を構成する重要な基本物質の一つです。人間の成長や発育、老化の根源であり、精神活動を支える神の物質的基礎として東洋医学の生理学において位置づけられています。

はたらきと病証

精は成長、生殖、神の維持といった生理作用を持っています。精が不足すると、発育障害や老化、生殖機能の低下を引き起こすほか、精が充実してこそ精神活動が安定するという密接な関係があります。

関連する臓腑・経絡

腎は精を蔵し、髄を生じて脳に伝えるという一連の生理的連鎖を形成しています。精は骨を充たし髄を生じ、脳に通じるため、腎精の充実は認知機能や発育にも深く関わっています。

国家試験のポイント

国家試験では、「成長・生殖」「精を蔵す」「腎」というキーワードが揃ったら「精」を選ぶ問題が出題されます。また、五臓がそれぞれ何を蔵するかという組み合わせも定番となっています。

間違えやすいところ

腎精の充実によって化生され生殖機能に関わる「天癸」などの関連物質や、気・血・津液といった他の基本人体構成物質の定義と混同しないよう、それぞれの独自の生理機能を正確に整理しておく必要があります。

精が問われる国家試験問題(6問)

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