疾患と腫瘍マーカーの組合せで最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
前立腺癌では、前立腺上皮細胞から分泌される糖タンパク質であるPSA(前立腺特異抗原)が特異的に上昇します。PSAは前立腺組織にのみ存在するため、癌の発生により血中へ逸脱しやすくなり、その濃度が疾患のスクリーニングや経過観察に用いられます。特に早期診断や治療効果判定において重要なマーカーです。
選択肢ごとの解説
- 1. 肝臓癌の主要な腫瘍マーカーはAFP(α-フェトプロテイン)やPIVKA-IIであり、CAは一般的ではありません。CAは主に膵臓癌(CA19-9)や卵巣癌(CA125)で用いられる一群のマーカーです。 正しくは:肝臓癌AFP
- 2. 胃癌の主要な腫瘍マーカーはCEA(癌胎児性抗原)やCA19-9であり、AFPは主に肝細胞癌のマーカーです。 正しくは:胃癌CEA
- 3. 正解。前立腺癌の腫瘍マーカーとして、PSA(前立腺特異抗原)は最も特異性が高く、スクリーニングから治療効果判定まで広く用いられています。
- 4. 卵巣癌の主要な腫瘍マーカーはCA125であり、SCC抗原は主に扁平上皮癌(食道癌、肺扁平上皮癌、子宮頸癌など)で用いられます。卵巣癌の中には扁平上皮癌成分を持つものもありますが、一般的な卵巣癌のマーカーとしてはCA125が代表的です。 正しくは:卵巣癌CA125
国試ポイント
主要な癌とその代表的な腫瘍マーカーの組み合わせを覚えること。特に、臓器特異性の高いマーカーやスクリーニングに用いられるマーカーは重要です。
混同注意
腫瘍マーカーは診断確定に用いるものではなく、あくまで補助的な指標であること。炎症や良性疾患でも上昇することがあるため、他の検査と総合して判断する必要があります。
次に同じ論点が出たら
疾患と腫瘍マーカーの組み合わせ問題が出た場合、まずそのマーカーが特定の臓器や組織に特異的か、また、その疾患で臨床的に広く用いられているかを判断します。
覚え方
疾患と腫瘍マーカーの組み合わせ問題が出た場合、まずそのマーカーが特定の臓器や組織に特異的か、また、その疾患で臨床的に広く用いられているかを判断します。
対になる知識
腫瘍マーカーは診断確定に用いるものではなく、あくまで補助的な指標であること。炎症や良性疾患でも上昇することがあるため、他の検査と総合して判断する必要があります。
関連知識
他にも、膵臓癌ではCA19-9、大腸癌ではCEA、肝細胞癌ではAFPやPIVKA-II、甲状腺髄様癌ではカルシトニンなどが用いられます。