骨格筋の収縮について誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
骨格筋の収縮は、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントが互いに滑り込むことで起こり、各フィラメント自体が短縮するわけではありません。これは滑り説と呼ばれ、サルコメアのH帯やI帯の幅が狭まることで全体として筋が短縮します。
選択肢ごとの解説
- 1. 筋収縮は神経からの刺激により筋細胞膜に活動電位が発生し、これがT細管を介して筋小胞体に伝わることで開始します。
- 2. 正解。アクチンフィラメント自体は短縮せず、ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントが互いに滑り込むことでサルコメアが短縮します(滑り説)。 正しくは:アクチンフィラメントは短縮せず、ミオシンフィラメントとの滑り込みによりサルコメアが短縮する。
- 3. 活動電位が筋小胞体に伝わると、筋小胞体からカルシウムイオン(Ca2+)が放出され、これがトロポニンCと結合することでトロポミオシンの位置が変わり、アクチンとミオシンの結合が可能になります。
- 4. ミオシン頭部がアクチンと結合し、首を曲げる運動(パワー・ストローク)をする際にATPがADPとPiに加水分解されエネルギーが供給されます。また、ミオシンとアクチンの結合を解除するためにも新たなATPが必要です。
国試ポイント
骨格筋収縮のメカニズム(滑り説、関与するイオンと分子)を理解する。
混同注意
筋収縮において、フィラメントそのものが短縮するわけではなく、フィラメント間の相対的な滑り込みによってサルコメアが短縮するという点。
次に同じ論点が出たら
骨格筋収縮に関する問題では、「フィラメント自体の長さ変化」や「サルコメアの構造変化」の記述に注目し、滑り説と矛盾しないかを確認する。
覚え方
骨格筋収縮に関する問題では、「フィラメント自体の長さ変化」や「サルコメアの構造変化」の記述に注目し、滑り説と矛盾しないかを確認する。
対になる知識
筋収縮において、フィラメントそのものが短縮するわけではなく、フィラメント間の相対的な滑り込みによってサルコメアが短縮するという点。
関連知識
筋収縮の滑り説、活動電位の発生と伝達、筋小胞体からのCa2+遊離、トロポニンとトロポミオシンの役割、ミオシン頭部のATP加水分解サイクル。