中殿筋機能不全を確認する徒手検査法はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
トレンデレンブルグテストは、片脚立位時に非支持側の骨盤が下垂する現象(トレンデレンブルグ徴候)を確認する検査です。これは支持側の中殿筋の機能不全、特に外転筋力の低下を示唆するため、中殿筋機能不全の確認に最も適切な徒手検査法です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。片脚立位時に支持側の中殿筋の機能不全があると、非支持側の骨盤が下垂するトレンデレンブルグ徴候が現れるため、中殿筋機能不全の評価に用いられます。
- 2. パトリックテスト(FABERテスト)は、股関節の屈曲・外転・外旋位で股関節や仙腸関節の痛みを誘発する検査であり、股関節の可動域制限や疼痛、仙腸関節機能障害の評価に用いられ、中殿筋機能不全を直接評価するものではありません。 正しくは:パトリックテストは股関節または仙腸関節の病変の誘発検査です。
- 3. ブラガードテストは、ラセーグテストと同様に坐骨神経痛を誘発する検査であり、膝を伸展したまま足関節を背屈させ、坐骨神経のストレッチを評価するものです。神経根症状やヘルニアの評価に用いられ、中殿筋機能不全とは直接関連しません。 正しくは:ブラガードテストは坐骨神経痛の誘発検査です。
- 4. マクマレーテストは、膝関節の半月板損傷を確認する検査であり、膝を屈曲・内旋・外旋させながら伸展していくことで、半月板損傷によるクリック音や疼痛を誘発するものです。股関節の中殿筋機能不全とは全く関係がありません。 正しくは:マクマレーテストは膝関節の半月板損傷の検査です。
国試ポイント
股関節周囲筋の機能評価に関する徒手検査法を理解し、特に中殿筋の機能不全を評価する代表的な検査であるトレンデレンブルグテストの原理と目的を覚えること。
混同注意
股関節疾患の検査法は多数あり、それぞれの検査が評価する筋肉や病態を正確に区別することが重要です。特に、仙腸関節や膝関節の検査と混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
中殿筋の機能不全を問う問題が出題された場合、骨盤の傾きや歩行異常に関連する検査法、特に片脚立位での骨盤の安定性を評価する検査に注目して判断します。
覚え方
中殿筋の機能不全を問う問題が出題された場合、骨盤の傾きや歩行異常に関連する検査法、特に片脚立位での骨盤の安定性を評価する検査に注目して判断します。
対になる知識
股関節疾患の検査法は多数あり、それぞれの検査が評価する筋肉や病態を正確に区別することが重要です。特に、仙腸関節や膝関節の検査と混同しないように注意が必要です。
関連知識
中殿筋は股関節の外転作用と骨盤の安定化に重要な役割を果たし、歩行時のトレンデレンブルグ歩行の原因となります。股関節疾患(例:先天性股関節脱臼、変形性股関節症、大腿骨頭壊死など)や神経学的疾患で陽性を示すことがあります。