黄疸をきたす疾患はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
溶血性貧血では赤血球が破壊され、ヘモグロビンが分解されて間接ビリルビンが過剰に産生されます。この間接ビリルビンが肝臓の処理能力を超えて血液中に蓄積することで、皮膚や眼球結膜が黄色くなる黄疸をきたします。
選択肢ごとの解説
- 1. 糖尿病は血糖値の調節異常を主病態とする疾患であり、直接的に黄疸をきたすことはありません。重症化した場合に肝機能障害を併発することはありますが、黄疸は主要な症状ではありません。 正しくは:糖尿病は高血糖が主要な症状である。
- 2. 慢性心不全は心臓のポンプ機能が低下する疾患であり、直接的に黄疸をきたすことはありません。ただし、重症の心不全では肝臓への血液うっ滞により肝機能障害(うっ血肝)をきたすことがあり、その結果として黄疸が生じる可能性はあります。 正しくは:慢性心不全は心臓のポンプ機能低下が主要な病態である。
- 3. 脂質異常症は血中の脂質濃度が異常値を示す疾患であり、黄疸を直接的に引き起こすことはありません。高コレステロール血症や高中性脂肪血症が主病態です。 正しくは:脂質異常症は血中脂質濃度異常が主要な病態である。
- 4. 正解。溶血性貧血では赤血球が早期に破壊されるため、ヘモグロビンが大量に分解され、間接ビリルビンが過剰に産生されます。肝臓での処理が追いつかずに血中ビリルビン濃度が上昇し、黄疸(肝前性黄疸)をきたします。
国試ポイント
黄疸をきたす疾患の原因として、肝前性黄疸(溶血性貧血など)、肝性黄疸(急性肝炎、肝硬変など)、肝後性黄疸(胆道閉塞など)の分類と具体例を理解することが重要です。
混同注意
黄疸は「高ビリルビン血症によって皮膚や粘膜が黄染する状態」であり、皮膚の黄色変化をきたす他の疾患(例:カロチン血症)とは異なる。黄疸の原因を肝前性、肝性、肝後性に分類して覚える。
次に同じ論点が出たら
次回、黄疸をきたす疾患を問われた際は、ビリルビンの代謝経路と、肝前性、肝性、肝後性の各段階でビリルビンが過剰になる具体的な病態(例:溶血、肝細胞障害、胆道閉塞)を想起して判断します。
覚え方
次回、黄疸をきたす疾患を問われた際は、ビリルビンの代謝経路と、肝前性、肝性、肝後性の各段階でビリルビンが過剰になる具体的な病態(例:溶血、肝細胞障害、胆道閉塞)を想起して判断します。
対になる知識
黄疸は「高ビリルビン血症によって皮膚や粘膜が黄染する状態」であり、皮膚の黄色変化をきたす他の疾患(例:カロチン血症)とは異なる。黄疸の原因を肝前性、肝性、肝後性に分類して覚える。
関連知識
間接ビリルビン優位の黄疸は肝前性黄疸やGilbert症候群などで見られ、直接ビリルビン優位の黄疸は肝性黄疸や肝後性黄疸で見られます。尿中にウロビリノーゲンが増加するのは溶血性貧血の特徴です。