生後3か月の女児が乳児健康診査で股関節開排制限を指摘された。診察で誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ラックマン徴候は膝関節の不安定性を評価する検査であり、前十字靭帯損傷の診断に用いられる。股関節の異常を評価するものではないため、生後3か月の乳児の股関節開排制限の診察としては誤っている。
選択肢ごとの解説
- 1. 大腿部の皮膚のしわ(特に大腿後面や臀部)の非対称性は、乳児股関節脱臼の視診において重要な所見であり、診察として正しい。
- 2. 開排位での大転子と坐骨結節間の距離を診ることは、股関節開排制限の程度や左右差を評価する際に、触診や計測によって間接的に行われることがある。これは股関節の動きや構造を評価する一部であり、診察として正しい。
- 3. 正解。ラックマン徴候は膝関節の前十字靭帯損傷の評価に用いられるものであり、股関節の診察には関係ないため、誤りである。 正しくは:この症例の場合、股関節脱臼を疑うなら、オルソラニ徴候やバーロー徴候を診るべきである。
- 4. 乳児股関節脱臼の確定診断や経過観察には、X線被曝がなく軟骨成分も評価できる超音波断層像が有用であり、診察の一部として重要な画像検査である。
国試ポイント
乳児股関節脱臼の診断における視診・触診・画像検査の適応と、他の関節の診察法との区別を理解する。
混同注意
ラックマン徴候とその他の股関節関連徴候(オルソラニ徴候、バーロー徴候、ギャレアッチ徴候)の区別。
次に同じ論点が出たら
乳児の股関節異常に関する問題では、股関節の診察に特異的な所見や検査法が問われているか、他の関節の所見と混同させていないかを確認する。
覚え方
乳児の股関節異常に関する問題では、股関節の診察に特異的な所見や検査法が問われているか、他の関節の所見と混同させていないかを確認する。
対になる知識
ラックマン徴候とその他の股関節関連徴候(オルソラニ徴候、バーロー徴候、ギャレアッチ徴候)の区別。
関連知識
乳児股関節脱臼の主な症状(開排制限、大腿皮膚溝の非対称性、ギャレアッチ徴候)、確定診断には超音波検査が有用であること。乳児期における整形外科診察の特異性。