やせをきたしやすい疾患はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
神経性食欲不振症は、極端な食事制限、嘔吐、下剤の乱用などにより、摂取エネルギーが消費エネルギーを著しく下回る状態が慢性的に続くため、重度の体重減少(やせ)をきたしやすい精神疾患である。
選択肢ごとの解説
- 1. 早期胃癌は、進行胃癌と異なり、食欲不振や消化吸収障害によるやせをきたすことは稀である。 正しくは:進行胃癌であれば、食欲不振、嚥下困難、消化吸収障害、悪液質などによりやせをきたす。
- 2. 脂質異常症は、体脂肪の増加や高LDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症を特徴とし、むしろ肥満を合併しやすい疾患である。 正しくは:脂質異常症は、肥満と関連が深い生活習慣病である。
- 3. 甲状腺機能低下症は、基礎代謝の低下によりエネルギー消費量が減少し、体重増加をきたしやすい疾患である。やせはきたさない。 正しくは:甲状腺機能低下症は、基礎代謝の低下により体重増加をきたしやすい。
- 4. 正解。神経性食欲不振症は、食事制限や不適切な代償行為により極端な体重減少を伴うため、やせをきたす代表的な疾患である。
国試ポイント
やせをきたす代表的な疾患と、各疾患の病態生理および症状を理解する。
混同注意
やせをきたす疾患と肥満をきたす疾患を混同しやすい。特に内分泌疾患では、機能亢進と機能低下で逆の症状を呈することがあるため注意が必要。
次に同じ論点が出たら
「やせ」というキーワードが出た場合、まず摂食障害、悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症を想起する。次に、選択肢中にこれらの疾患がないか確認し、それぞれの病態を考慮して判断する。
覚え方
「やせ」というキーワードが出た場合、まず摂食障害、悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症を想起する。次に、選択肢中にこれらの疾患がないか確認し、それぞれの病態を考慮して判断する。
対になる知識
やせをきたす疾患と肥満をきたす疾患を混同しやすい。特に内分泌疾患では、機能亢進と機能低下で逆の症状を呈することがあるため注意が必要。
関連知識
やせの判断基準には、BMI(体格指数)が用いられ、18.5未満が低体重とされる。やせの原因は、摂食障害、悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症、糖尿病、結核、炎症性腸疾患など多岐にわたる。