長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間にある経穴について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間にある経穴は「陽谿」であり、これは手関節の橈側に位置します。陽谿は陽明経の経穴であり、陽明経は頭項部を循るため、頭項部の病証、特に頭痛や項部痛に効果があると考えられます。これは経絡の循行に基づいた治療原則です。
選択肢ごとの解説
- 1. 陽谿は急性症状だけでなく、慢性的な頭項部痛や手関節痛、消化器系の症状など、幅広い病態に用いられるため、「主に急性症状」という限定は誤りです。 正しくは:急性症状から慢性症状まで幅広く用いる。
- 2. 陽谿は手の陽明大腸経の経穴であり、督脈との交会穴ではありません。督脈は背部の正中線を走る経脈です。 正しくは:督脈との交会穴ではなく、手の陽明大腸経の経穴である。
- 3. 脈気が溜るところにあたるのは「原穴」または「兪穴」であり、陽谿は原穴に分類されます。しかし、選択肢の表現「脈気が溜るところ」は、一般的に兪穴(四肢末端から数えて第3の経穴)の性質を示すことが多いです。陽谿は手関節の陥凹部にあり、脈気の源が集まるとされる原穴です。この表現が漠然としているため、厳密には不適切と判断されます。 正しくは:脈気の源が集まる原穴である。
- 4. 正解。陽谿は手の陽明大腸経の経穴であり、大腸経の循行は手から肩、顔面、頭項部へと至ります。そのため、経絡の循行に基づき、頭項部の病、特に頭痛や項部のこわばりなどに用いられます。
国試ポイント
手関節周囲の主要な経穴の位置と、その主治穴を関連付けて記憶することが重要です。特に陽谿の解剖学的ランドマークと、所属経絡(大腸経)およびその巡行による治療効果を覚えます。
混同注意
手関節周辺には複数の経穴があり、橈骨動脈拍動部や尺骨茎状突起部など、隣接する経穴との位置関係や主治穴が混同されやすいです。特に太淵(橈骨動脈拍動部)や列缺(橈骨茎状突起上)など。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず経穴の解剖学的位置を正確に特定し、その経穴が属する経絡の循行と主治穴を照合して判断します。特に、陽明経の循行が頭項部に関与することを思い出します。
覚え方
同様の問題が出た場合、まず経穴の解剖学的位置を正確に特定し、その経穴が属する経絡の循行と主治穴を照合して判断します。特に、陽明経の循行が頭項部に関与することを思い出します。
対になる知識
手関節周辺には複数の経穴があり、橈骨動脈拍動部や尺骨茎状突起部など、隣接する経穴との位置関係や主治穴が混同されやすいです。特に太淵(橈骨動脈拍動部)や列缺(橈骨茎状突起上)など。
関連知識
陽谿は大腸経の経穴であり、大腸経は手から顔面、頭部へと循行します。そのため、歯痛、目疾患、顔面神経麻痺など顔面・頭部の疾患にも応用されます。また、手関節の局所症状(腱鞘炎など)にも有効です。