六淫のうち、極度の熱性によって「動風(生風)」を引き起こし、痙攣や振戦などの症状を現しやすいものはどれか。
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正解は4番
解説
火邪は、極度の熱性を持つため「熱極生風(動風)」の性質があり、高熱に伴う痙攣や四肢の振戦などの神経症状を引き起こす原因となる外邪である。
選択肢ごとの解説
- 1. 寒邪は「凝滞」「収引」「陰邪」の性質を持ち、気血を凝滞させ痛みを引き起こすものであり、動風を引き起こす火邪とは異なる。
- 2. 風邪は「善行数変」や「百病の長」の性質を持つが、本問の熱極生風を引き起こすのは火邪の性質である。
- 3. 湿邪は「重濁」「粘滞」「下注」の性質を持ち、体に重だるさや分泌物の停滞を生じる。
- 4. 正解。火邪は、極度の熱性を持つため「熱極生風(動風)」の性質があり、高熱に伴う痙攣や四肢の振戦などの神経症状を引き起こす原因となる外邪である。
国試ポイント
六淫の各邪気(風・寒・暑・湿・燥・火)が持つ特有の病理性質(火の動風・炎上など)の区別が問われる。
覚え方
「火」のように燃え盛る熱が風を動かす=熱極生風(火邪による動風)。
対になる知識
寒邪は凝滞や収引の性質を持ち、湿邪は重濁や粘滞の性質を持つ。これに対して火邪は炎上性と動風の性質を持ち、熱極生風を引き起こす特徴がある。寒邪が気血を凝固させて滞らせるのに対し、火邪や熱邪は激しい熱エネルギーによって体内の津液を焦がし、肝風を煽り立ててけいれんや意識障害などの激しい動揺性の症状を誘発する。
関連知識
「熱極生風」は高熱や火邪が肝風を動かす機序であり、破傷風や脳血管障害の急性期などにおいて痙攣や意識障害を呈する病態の機序としても臨床的に重要視されている。火邪の極度の熱性が肝の陰液を激しく損傷し、筋を養うべき血や陰が不足して虚風が内動するため、激しい震戦や項背強直などの重篤な神経症状を引き起こす病理的メカニズムである。