院内感染と関連が深いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は多剤耐性菌であり、医療機関内で容易に伝播し、院内感染の主要な原因菌の一つです。特に免疫力の低下した患者や手術後の患者において、敗血症、肺炎、尿路感染症などの重篤な感染症を引き起こすリスクが高く、多くの医療機関で対策が講じられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 破傷風菌(Clostridium tetani)は土壌中に広く分布する嫌気性菌であり、外傷部位から侵入して感染を起こします。医療環境下で患者から患者へ伝播する院内感染とは直接関連が薄いです。 正しくは:破傷風は外傷による土壌菌感染であり、院内感染とは異なる。
- 2. 正解。MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、多くの抗菌薬に耐性を持つため治療が困難であり、医療機関内での伝播性が高く、院内感染の最も重要な原因菌の一つです。
- 3. 肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は市中肺炎の主要な原因菌ですが、院内感染として問題になることはMRSAほどではありません。特に多剤耐性菌としての特性は一般的ではありません。 正しくは:肺炎球菌は市中感染の主要な原因菌であり、院内感染の主な原因ではない。
- 4. ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)はボツリヌス毒素を産生し、食中毒や乳児ボツリヌス症の原因となります。医療機関内での伝播による感染(院内感染)とは直接関連がありません。 正しくは:ボツリヌス菌は食中毒の原因菌であり、院内感染とは異なる。
国試ポイント
院内感染の原因菌として、多剤耐性菌の代表格であるMRSAの重要性を理解する。
混同注意
院内感染と市中感染の原因菌の違いを区別すること。MRSAは特に医療環境下での伝播が問題となる。
次に同じ論点が出たら
「院内感染」というキーワードがあった場合、多剤耐性菌(MRSA, VREなど)が選択肢にあれば第一候補として着目する。
覚え方
「院内感染」というキーワードがあった場合、多剤耐性菌(MRSA, VREなど)が選択肢にあれば第一候補として着目する。
対になる知識
院内感染と市中感染の原因菌の違いを区別すること。MRSAは特に医療環境下での伝播が問題となる。
関連知識
MRSAは接触感染対策が重要であり、手指衛生、個人防護具の使用、環境整備が感染拡大防止に不可欠である。VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)やMDRP(多剤耐性緑膿菌)なども院内感染の主要な原因菌として認識されている。