脳血管障害における摂食嚥下障害について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
口腔内には多数の細菌が存在し、摂食嚥下機能が低下すると口腔内の細菌が唾液や食物とともに気道へ侵入しやすくなります。口腔ケアにより口腔内の細菌数を減少させることで、誤嚥が起きたとしても誤嚥性肺炎の発症リスクや重症化を抑制できます。これは脳血管障害患者に限らず、摂食嚥下障害を持つすべての患者において重要な予防策です。
選択肢ごとの解説
- 1. 意識障害がある場合、嚥下反射が低下しており誤嚥のリスクが非常に高いため、経口摂取は中断し、鼻腔栄養や胃瘻などの代替栄養法を検討すべきです。 正しくは:意識障害がある場合、経口摂取は原則中止する。
- 2. 脳血管障害後の摂食嚥下障害は、適切なリハビリテーションにより時間経過とともに回復する可能性があります。特に発症早期からの介入が重要です。 正しくは:時間経過やリハビリテーションにより回復することがある。
- 3. 正解。口腔内の細菌を減少させることで、誤嚥が生じた際の誤嚥性肺炎の発症リスクや重症度を低減できるため、口腔ケアは誤嚥性肺炎予防に非常に有効です。
- 4. むせない誤嚥(不顕性誤嚥)は、嚥下反射が鈍麻している場合に多くみられ、自覚症状がないため非常に危険です。むせがなくても誤嚥は起こりえます。 正しくは:むせなくても誤嚥は起こりうる(不顕性誤嚥)。
国試ポイント
脳血管障害後の摂食嚥下障害における誤嚥性肺炎予防の重要性と具体的な方法(口腔ケア)を理解すること。
混同注意
誤嚥性肺炎予防と誤嚥自体の予防。口腔ケアは誤嚥自体の予防には直接的ではなく、誤嚥が起きた際の肺炎リスク低減に寄与します。誤嚥自体の予防には、嚥下訓練や食事形態の調整が必要です。
次に同じ論点が出たら
脳血管障害後の摂食嚥下障害に関する問題が出た場合、誤嚥性肺炎の予防策として口腔ケアの重要性が問われる可能性が高い。また、意識レベルと経口摂取の可否、誤嚥とむせの関連性、回復可能性について正確な知識を持っているかを確認する。
覚え方
脳血管障害後の摂食嚥下障害に関する問題が出た場合、誤嚥性肺炎の予防策として口腔ケアの重要性が問われる可能性が高い。また、意識レベルと経口摂取の可否、誤嚥とむせの関連性、回復可能性について正確な知識を持っているかを確認する。
対になる知識
誤嚥性肺炎予防と誤嚥自体の予防。口腔ケアは誤嚥自体の予防には直接的ではなく、誤嚥が起きた際の肺炎リスク低減に寄与します。誤嚥自体の予防には、嚥下訓練や食事形態の調整が必要です。
関連知識
脳血管障害後の摂食嚥下障害のリスク因子(意識障害、麻痺、感覚障害)、評価方法(嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査)、リハビリテーション(嚥下訓練、食事調整)、その他の誤嚥性肺炎予防策(体位調整、薬剤の見直し)。