視神経の障害により、周辺視野から欠損が生じ、進行すると中心視野にまで及ぶ視野変化を呈する疾患はどれか。
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正解は2番
解説
緑内障は眼圧上昇などにより視神経が障害され、視野が徐々に狭くなる疾患である。典型的には周辺視野から欠損が始まり、進行すると求心性視野狭窄を呈して中心部のみが残る特徴的な経過をたどる。
選択肢ごとの解説
- 1. 白内障は水晶体が混濁する疾患であり、全体的な視力低下や霧視、まぶしさを引き起こすが、典型的には特有の視野欠損は生じない。
- 2. 正解。緑内障は眼圧上昇などにより視神経が障害され、視野が徐々に狭くなる疾患である。典型的には周辺視野から欠損が始まり、進行すると求心性視野狭窄を呈して中心部のみが残る特徴的な経過をたどる。
- 3. 加齢黄斑変性は網膜の中心である黄斑部に障害が生じるため、中心視野の暗点や物が歪んで見える変視症が主症状となる。
- 4. 網膜剥離は網膜が眼底から剥がれる疾患であり、剥離した部位の反対側(下方から始まることが多い)からカーテンが下りるように視野が欠ける。
国試ポイント
各眼疾患における視野障害の特徴(緑内障=周辺視野から欠損する求心性視野狭窄、網膜剥離=下から上へなどカーテン状の視野欠損、加齢黄斑変性=中心視野障害)を正確に鑑別できるかが問われる。
覚え方
緑内障 = 周辺から狭くなる求心性視野狭窄 ⇄ 加齢黄斑変性 = 真ん中が見えにくい中心障害
対になる知識
眼疾患による視野障害のパターンは疾患特異性がある。緑内障では視神経乳頭の障害により周辺視野から欠損が始まり、進行すると求心性視野狭窄を呈して中心視野のみが残る。これに対し、加齢黄斑変性では網膜の中心である黄斑部が障害されるため、中心視力が低下し、視野の中央が暗く見えたり物が歪んで見えたりする中心暗点や変視症が主症状となる。
関連知識
緑内障は眼圧の上昇や視神経の脆弱性により網膜神経線維層が障害され、不可逆的な視野障害をきたす疾患であり、我が国の失明原因の第1位を占める極めて重要な慢性疾患である。周辺視野の欠損は初期には自覚されにくいため、人間ドックなどの早期発見が不可欠である。なお、遺伝性の網膜色素変性症でも暗所視困難な夜盲とともに求心性視野狭窄がみられる。