骨折に注意してリハビリテーションを行う必要のある疾患はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
転移性脊椎腫瘍は、がん細胞が骨に転移することで骨組織が破壊され、骨強度が著しく低下します。これにより、わずかな外力や日常生活動作でも病的骨折(椎体骨折)を起こしやすくなるため、リハビリテーション実施時には細心の注意を払い、骨折リスク管理が極めて重要となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の逸脱により神経が圧迫される疾患であり、骨折リスクは直接的ではありません。ただし、重度の神経症状がある場合は安静が必要となります。 正しくは:なし
- 2. 腰部脊柱管狭窄症は、加齢による脊柱管の狭窄で神経が圧迫される疾患であり、間欠性跛行などが特徴です。骨折リスクは直接的ではありません。 正しくは:なし
- 3. 正解。転移性脊椎腫瘍は、がんの骨転移により骨が脆弱化し、病的骨折を起こしやすくなります。そのため、リハビリテーションでは骨折に細心の注意を払う必要があります。
- 4. 筋筋膜性腰痛は、筋肉や筋膜の炎症や過緊張による腰痛であり、骨折リスクは通常ありません。保存療法や運動療法が主体となります。 正しくは:なし
国試ポイント
転移性骨腫瘍における病的骨折リスクとそのリハビリテーション上の注意点を理解しているか。
混同注意
骨粗鬆症による骨折リスクと転移性腫瘍による骨折リスク。骨粗鬆症は骨量減少が主体だが、転移性腫瘍は骨破壊が主体であり、進行がより急激である点。また、原疾患の治療状況も影響する。
次に同じ論点が出たら
骨折リスクの有無を問う問題で、悪性腫瘍の既往や骨転移を示唆する記述(体重減少、原発巣の記載、病的骨折の既往)があれば、まず転移性腫瘍による病的骨折リスクを疑う。
覚え方
骨折リスクの有無を問う問題で、悪性腫瘍の既往や骨転移を示唆する記述(体重減少、原発巣の記載、病的骨折の既往)があれば、まず転移性腫瘍による病的骨折リスクを疑う。
対になる知識
骨粗鬆症による骨折リスクと転移性腫瘍による骨折リスク。骨粗鬆症は骨量減少が主体だが、転移性腫瘍は骨破壊が主体であり、進行がより急激である点。また、原疾患の治療状況も影響する。
関連知識
転移性骨腫瘍の原発巣(肺がん、乳がん、前立腺がんなど)、病的骨折の症状(疼痛、神経症状)、画像診断(X線、MRI、CT、骨シンチグラフィ)、治療法(放射線療法、化学療法、手術療法、ビスホスホネート製剤など)。リハビリテーションでは、骨折予防のための動作指導、装具療法、疼痛管理、ADL指導が重要となる。