関節リウマチに特徴的なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
関節リウマチは自己免疫疾患であり、滑膜炎を主体とする関節炎が特徴です。環軸関節は頸椎の第一・第二関節であり、この関節の滑膜炎により靭帯が弛緩し、不安定性が増すことで亜脱臼が生じます。特に神経症状を伴う場合があり、重篤な合併症です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。関節リウマチでは、頸椎の環軸関節に炎症が起こりやすく、これにより靭帯が弛緩し、環軸関節亜脱臼が生じることが特徴的です。これは脊髄圧迫の危険性がある重篤な合併症です。
- 2. 下垂手は橈骨神経麻痺によって生じ、手関節の背屈と手指の伸展ができなくなる状態です。関節リウマチ自体に直接関連する特徴的な所見ではありません。関節リウマチで起こる神経障害としては、手根管症候群による正中神経麻痺などが挙げられます。 正しくは:下垂手は橈骨神経麻痺による。
- 3. 反張膝は膝関節が過度に伸展し、後方に反り返る状態です。これは主に靭帯弛緩や筋力不均衡、神経疾患などによって生じます。関節リウマチで膝関節の破壊が進むことはありますが、反張膝自体が関節リウマチに特異的な所見ではありません。 正しくは:反張膝は靭帯弛緩や筋力不均衡、神経疾患などで生じる。
- 4. 内反尖足は足関節が底屈位で内反し、つま先立ちのような状態になる変形です。これは主に脳性麻痺や脳卒中、脊髄損傷などの神経疾患による痙性麻痺や筋力不均衡によって生じます。関節リウマチに特徴的な所見ではありません。 正しくは:内反尖足は主に神経疾患による痙性麻痺や筋力不均衡によって生じる。
国試ポイント
関節リウマチの全身合併症と関節外症状を覚える必要があります。特に頸椎病変は脊髄症状を来す可能性があるため重要です。
混同注意
環軸関節亜脱臼は関節リウマチに特徴的ですが、外傷や他の炎症性疾患でも起こりえます。しかし、関節リウマチにおいては疾患活動性と関連して慢性的に進行する点が異なります。
次に同じ論点が出たら
関節リウマチの患者で、頸部痛や神経症状(しびれ、脱力など)を訴える場合は、環軸関節亜脱臼を疑い、画像診断(X線、MRI)で評価する必要があると判断します。
覚え方
関節リウマチの患者で、頸部痛や神経症状(しびれ、脱力など)を訴える場合は、環軸関節亜脱臼を疑い、画像診断(X線、MRI)で評価する必要があると判断します。
対になる知識
環軸関節亜脱臼は関節リウマチに特徴的ですが、外傷や他の炎症性疾患でも起こりえます。しかし、関節リウマチにおいては疾患活動性と関連して慢性的に進行する点が異なります。
関連知識
関節リウマチでは、頸椎病変として環軸関節亜脱臼の他に、歯突起周囲の滑膜炎による圧迫性脊髄症や、下位頸椎の椎間関節炎による不安定性も起こりえます。また、手の変形としては、尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形などが特徴的です。