肉芽腫性炎はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
サルコイドーシスは全身の様々な臓器に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を形成する疾患であり、肉芽腫性炎の代表的な例である。原因不明の多臓器疾患であり、病理学的に肉芽腫の存在が診断の決め手となるため、本選択肢が肉芽腫性炎に該当する。
選択肢ごとの解説
- 1. アレルギー性鼻炎はIgE抗体を介するI型アレルギー反応であり、肥満細胞からのヒスタミン放出などにより血管透過性亢進や浮腫、腺分泌亢進を特徴とする炎症である。肉芽腫形成を伴わない。 正しくは:アレルギー性鼻炎は、好酸球浸潤を伴う非肉芽腫性の慢性炎症である。
- 2. 壊疽は組織の虚血や細菌感染などにより組織が壊死し、腐敗菌の作用で変性・腐敗した状態を指す。炎症反応を伴うこともあるが、肉芽腫形成が主病態ではない。 正しくは:壊疽は、組織の壊死と腐敗を特徴とする病態であり、肉芽腫性炎症とは異なる。
- 3. 肝膿瘍は細菌感染などにより肝臓内に膿が貯留した状態であり、好中球が主体となる化膿性炎症である。肉芽腫形成は通常見られない。 正しくは:肝膿瘍は、細菌感染による化膿性炎症であり、好中球浸潤と膿瘍形成を特徴とする。
- 4. 正解。サルコイドーシスは非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の形成を特徴とする全身性疾患であり、肉芽腫性炎の典型例である。
国試ポイント
肉芽腫性炎の代表疾患と病理学的特徴を覚える。
混同注意
肉芽腫性炎は、好中球浸潤が主体となる化膿性炎症や、リンパ球・形質細胞浸潤が主体となる慢性非特異的炎症と区別する必要がある。
次に同じ論点が出たら
疾患名が示された際に、その病態が肉芽腫性炎症であるかどうか、特に非乾酪性か乾酪性かの鑑別が可能かを確認する。
覚え方
疾患名が示された際に、その病態が肉芽腫性炎症であるかどうか、特に非乾酪性か乾酪性かの鑑別が可能かを確認する。
対になる知識
肉芽腫性炎は、好中球浸潤が主体となる化膿性炎症や、リンパ球・形質細胞浸潤が主体となる慢性非特異的炎症と区別する必要がある。
関連知識
肉芽腫性炎の他の代表疾患には、結核、クロイツフェルト・ヤコブ病(プリオン病)、クローン病、異物肉芽腫などがある。非乾酪性肉芽腫と乾酪性肉芽腫の鑑別も重要である。