「14歳の男子。サッカー部に入部してから3か月が経過した。最近腰部を反らすと腰に痛みが出るようになり来院した。」 予想される診察所見はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
仙腸関節障害では、仙腸関節に負担がかかる体幹回旋動作や片足立ちなどで腰痛が増強することが特徴的である。体幹回旋は仙腸関節にせん断力を加えるため、疼痛誘発につながる。
選択肢ごとの解説
- 1. 体前屈で腰痛が増強する場合、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が疑われることが多い。仙腸関節障害では通常、体前屈で疼痛は増強しない。 正しくは:体前屈で腰痛が増強する場合は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を疑う。
- 2. 正解。仙腸関節は体幹回旋時にせん断ストレスを受けるため、仙腸関節障害では体幹回旋で腰痛が増強することが特徴的な所見である。
- 3. SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)は坐骨神経のストレッチテストであり、陽性の場合は主に腰椎椎間板ヘルニアによる神経根刺激症状を示唆する。仙腸関節障害では通常、SLRテストは陰性である。 正しくは:SLRテストが陽性の場合は、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根刺激を疑う。
- 4. FNSテスト(大腿神経伸展テスト)は、大腿神経のストレッチテストであり、陽性の場合は主に上位腰椎の神経根障害(L2-4領域)を示唆する。仙腸関節障害では通常、FNSテストは陰性である。 正しくは:FNSテストが陽性の場合は、上位腰椎の神経根障害(L2-4領域)を疑う。
国試ポイント
仙腸関節障害の診察所見と疼痛誘発テストを正確に理解し、他の腰痛疾患との鑑別点を覚える。
混同注意
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など他の腰痛疾患と鑑別する際、どの動作で疼痛が増強するか、神経学的所見の有無が重要となる。
次に同じ論点が出たら
体幹回旋時や片足荷重時の疼痛、および仙腸関節誘発テストの陽性所見があれば、仙腸関節障害を強く疑う。
覚え方
体幹回旋時や片足荷重時の疼痛、および仙腸関節誘発テストの陽性所見があれば、仙腸関節障害を強く疑う。
対になる知識
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など他の腰痛疾患と鑑別する際、どの動作で疼痛が増強するか、神経学的所見の有無が重要となる。
関連知識
仙腸関節は第1仙骨と腸骨の間にある関節で、荷重伝達や衝撃吸収に関与する。仙腸関節障害の診断には、Patrickテスト(FABERテスト)、Gaenslenテスト、Thigh Thrustテストなどの仙腸関節誘発テストが用いられる。